そうすることで、みせるばやおに参加する企業は「仕事を見せる、魅せること」が手段となり、やり方は自分たちが考えていけるし、自分たちのことを発信するというシンプルな踊り方を伝えていることになるので第一歩を踏み出しやすくなります。
認知度をどう上げるかという大半の中小企業の課題解決のために、「個ではなく、集」として広報やファンづくり、地域と顔の見える関係性づくりを行うことができるという集団で行うことの安心感もあるという仕組みになっています。
「いる、なる、やる」が大切な時代へ
こうして地域の中小企業が集える、「いる」場所を創造したことによって、仲間づくりが容易となり、仲良く「なる」場所として機能し始めたからこそ、ようやく別の活動への兆しが見えることになると思っています。みせるばやおは、行政職員として役得があった自分の人脈や自分が仲良くなった地域の人々がさらに交流し、地域の人々が自分たちの熱い想いを持ってそれぞれが活動をし始める際のフォロワー探しの場であると考えています。今では、自分の知らない間に、色んな方が自分を介さずにあらゆる活動を展開しています。
前々回のコラムでも述べたように、まちの課題は、ひとりでやるというよりは、誰かと一緒にやるということが大切です。
図にあるように「できること」と「やりたいこと」、「地域の課題・ニーズ」の重なり合う部分が一番、行動をはじめやすいところであり、「やるべきこと」でもあります。そのときに「誰を知っているか」は結構、重要で、「できること」の中に、自分でできることとは別に、自分と仲間でできること、人脈でできることも含まれているからです。
予測が立ちにくい世の中だからこそ、知り合いを増やし、仲間を増やし、できることを増やしながら、ワクワクする自分のやりたいことや自分たちのやりたいことの領域を広げながら活動を展開していくことが求められています。
私の活動も最初は、非公式であり、かつ飲み会ベースという非常に仕事とは言えない状態からスタートしました。
しかしながら、今、自分がEXPO2025の八尾市の出展にも関わり、2万人を動員するFactorISMの活動を展開出来ているのも、少しずつプライベートの活動を続ける中で出来てきた仲間とともに、様々な活動や行動を行ったから今があると感じています。
地域の現状を憂いることから抜け出し、ひとつひとつ歩みを進めながら、なにか変わる瞬間をつくりたい。まちの変化の起点になる。そう想い続けて活動してきた10年だったと市役所時代を振り返りながらコラムを書いています。始まりは小さなことから。
あなたもまずは行動することからはじめませんか?