①動き出すことが大切 手持ちのリソースはなにか
その第一歩として、自分の持っているカードや引き出しの話をし、その中からできることからスタートを切ることの大切さをお伝えしています。図のように、自分を俯瞰して「自分は何者なのか」を問い続け、自分という人間をできるだけ細かく、どんなスキルがあるか、経験をしたか、何ができるかなどを因数分解します。このときに、ここのスキルが特別である必要はなく、何を持ち合わせているかに注力して行うことをおすすめしています。
私の場合は、大学でマス・コミュニケーションを専攻し、大学卒業をスタートラインにしたときに、マーケティング論や社会心理学、行動心理学を学んでいたことから「分析」することが学生時代から日課になっており、得意としていました。
また高校生の時代には、文化祭が楽しすぎたので自分たちで1年に1回、自分たちだけの学級の文化祭をするという企画を立ち上げ、毎年のようにライブハウスやレストランを貸し切って卒業後もイベント企画を行っていました。
八尾市時代、スタートが秘書課という間接的な行政部署でもあったことから、「何ができるか」を絞り出し、美味しいものが好きで八尾にはおいしいお店が多かったこともあり、「食べ歩きながらまちの紹介するブログ」を立ち上げます。その後、そこで出会った人々と飲食店の横のつながりを通じてまちを盛り上げようというビジョンのもと「B級グルメイベント」の立ち上げを行います。
②一人目のフォロワーがつくまで行動すること
この第一歩を動き始めたからこそ、今、みせるばやおで副代表理事を担っていたり、FactorISMの立ち上げ時に事務局長という大役を担っていただいた山田紘也(ビーダッシュ 代表取締役)さんにも出会うことができ、「松尾が言うならしゃーないな」といつもフォロワーになっていただき、今の活動ができているということにつながります。③誰もがわかりやすい活動を展開すること
これは結構、難しいところです。ただシンプルであればあるほど、活動はよく、隣の人がやっているなら真似できる活動の方が再現性が取れて良いと考えています。私が現在、展開している代表的な活動である「みせるばやお」や「FactorISM」では、ビジョンやスローガンを掲げています。それは行政だけでなく多様な方々が参加することもあり、裸で踊るというシンプルな活動ではなくなることがあるからです。
例えば「みせるばやお」では、自分たちが八尾にある拠点施設で「子どもたちにワクワクする未来を想像させる」ためにワークショップや新商品開発を行うことでビジョン「まち、ひと、こうば、くらしを元気にする」ことにつながるんですよ!と伝えています。単なる地域貢献という位置づけだけでなく、自分たちの仕事の楽しさを発信することが子どもたちを魅了し、地域の人々にとって、憧れる存在や誇れる存在に自分たちがなることがまち、ひと、こうば、くらしを元気にしていく=地域活性化につながると皆さんに伝えています。