「スタートアップで一番大事なのは、結局のところ誰を助けたいのかを真剣に考えることなのです。そのビジョンを誰と共有するかを考えることなのです。成功する保証なんかなくても、いっしょに働く仲間や顧客からエネルギーをもらうととてもいい1日になります」と彼女は語った。
市場は世間の想像以上に大きい
2020年にウーは、プーリーの創業者として3度目のYコンビネータに参加した。彼女は、資金調達のためではなく、他の創業者とのネットワークを作るためにそこに参加したのだという。その戦略が功を奏し、プーリーは今ではYコンビネータの卒業生の企業の間で、70%以上の市場シェアを獲得しているという。「創業者のコミュニティは本当に緊密なもので、彼らは他の会社からどのサービスを使うべきかを聞いて、それに乗るのです」とウーは話す。
プーリーは現在、シリコンバレーのスタートアップの特定の層の間で台頭しているが、主流に上り詰めるまでの道のりは長い。この分野にはCartaだけでなく、2500のキャップテーブルを管理するAngelList(エンジェルリスト)のような競合も存在する。プーリーは、主力製品のキャップテーブル以外にも機能の拡大に取り組んでおり、昨年はストックオプションのコンプライアンスを支援するツールなどを実装した。また、ブロックチェーン関連のスタートアップのトークン配布の追跡も開始した。
「新しいスタートアップ企業をすべて当社の顧客にしたいし、他のサービスを利用中の企業にもプーリーに乗り換えてほしいと思っています」とウーは話す。「多くの場合、市場は人々が考えているよりも大きいのです。他社よりも10倍優れたプロダクトを作っていきます」と彼女は続けた。
(forbes.com 原文)