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2024.02.18 09:00

ChatGPTでマッチングアプリを攻略、「運命の人」と結婚するプログラマー

Shutterstock.com

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モスクワ在住の23歳のアレクサンドル・ジャダンは、プロフィール写真で花を持っている女性とはTinderで会いたくないと思っていた。彼の住むロシアでは、それは大きなエゴの表れだと考えられている。

彼はまた、星占いが大好きな女性や仕事をしていない女性とは会話を続けたくないとも思っていた。そこで、人工知能(AI)に詳しいプログラマーである彼は、AIを搭載したボットを作成し、アプリで出会う相手を選別できるようにした。

Tinderではサーシャと名乗る彼は、モスクワからのビデオ通話で「私は運命の人を探していたんです」とフォーブスに語った。彼は、アプリ上の何千ものプロフィールをふるいにかける手間を軽減するために、2022年に専用の自動化ツールを作成した。その直後にChatGPTが発表されると、彼はマッチした相手とチャットするためのプログラムを書いた。

Tinderでのトークを改良するため、サーシャは自分の過去のチャット履歴を基にデータベースを作成し、そのデータに基づいてボットの応答を訓練した。さらに、好みのルックスの相手を選別するためにTorchvisionと呼ばれる画像認識ツールを用いた自動スワイプ機能を構築した。

その後、時折、不具合はあったものの、良い結果が生まれるようになった。ある時は、サーシャが知らないうちに、ボットがある女性との美術館でのデートを引き受けてしまった。その女性は待ち合わせ場所に向かったが、サーシャがそこにいなかったため、彼にメッセージを送って本当に来るつもりなのかと尋ねたという。ボットは、彼が向かっていることを彼女に伝え、遅れたことを詫びるメッセージを送信した。

2022年12月、ボットはモスクワ郊外に住むカリーナ・ビャルシャカエワという女性とチャットで話すようになり、サーシャは、1月に初めて彼女に会ったが、その時は交際には発展しなかった。しかし、数カ月が経つと、GPT-4をベースに進化した彼のボットが、2人のTinderのチャットを復活させた。

「やあ、しばらく話していなかったけれど元気でやってるかな? あなたのことを考えていて、メッセージしてみました」とボットは書いていた。2人の交際が本格化したのはその時だった。

22歳のカリーナは、ボットが2人のチャットに紛れ込んでいたことにまったく気づかなかったという。ボットは彼女の写真を見てルックスを褒め、60通のメッセージをやり取りした後に、通話アプリのTelegramで会話をすることを提案し、2人の関係は深まっていった。
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編集=上田裕資

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