韓国のエコシステムを活用するからこそ
リベリオンズは、韓国のサプライヤーやメーカーを使うことでコストを下げることが可能だとしている。「韓国の半導体エコシステムを利用することで、製造コストを大幅に削減することができる。台湾や米国を含むグローバルサプライチェーンを構築する必要はない。それには多くの時間と資金が必要だ」とパクは話す。カリフォルニア州サンタクララに本拠を置くエヌビディアは、世界トップクラスの最先端チップメーカーである台湾のTSMCを主な製造委託先としているが、リベリオンズは、サムスンのエコシステムを利用している。
世界最大のメモリーチップメーカーであるサムスンは、TSMC以外に最先端チップを製造できる唯一の受託チップメーカーだ。リベリオンズは、サムスンと共同でRebelを開発しており、サムスンの高帯域幅メモリと4nm(ナノメートル)プロセス技術を使用している。両社は、今年末までにRebelの開発を完了し、2025年に量産を開始することを目指している。
韓国最大の企業と提携し、世界トップクラスの投資家から出資を得たことで、リベリオンズはエヌビディアに対抗できるとパクは考えている。「現在、エヌビディアは約90%のシェアを持つ王者だが、価格が高すぎて誰も現状を好んでいない。巨人ゴリアテがいる市場には、必ずダビデが出現する。韓国発のダビデ候補の1つが我々の会社だ。反逆者を意味する英単語のRebellionsという社名の通り、我々は現状を打破していく」と彼は語った。
(forbes.com 原文)