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2024.02.13 09:30

エヌビディア、時価総額でアマゾン、グーグルを超える AIブームで驚異的急成長

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米半導体大手エヌビディアの時価総額が2月12日、米グーグル親会社のアルファベットやアマゾンを上回った。人工知能(AI)分野で市場をリードしていることからエヌビディア株は投資家の関心を集めており、株価は過去15カ月で4倍以上に高騰している。

エヌビディアの株価は同日、前週末比で一時3%近く上昇し、740ドル(約11万円)を超える最高値をつけた。時価総額は1兆8300億ドル(約273兆円)に達し、アルファベットの1兆8200億ドル(約272兆円)、アマゾンの1兆8000億ドル(約269兆円)をわずかに上回った。

AIブームで投資家らがエヌビディア株に殺到する中、時価総額順位の入れ替えはエヌビディアの驚くべき成長を象徴している。

エヌビディアの時価総額は、AIブーム直前の2022年10月には3000億ドルを下回っており、当時1兆ドルを超えていたアマゾンやアルファベットと大きく離れていた。

エヌビディアは現在、マイクロソフト(3兆1000億ドル)、アップル(2兆9000億ドル)、サウジアラムコ(2兆ドル)に次いで世界で4番目に時価総額が大きい公開企業だ。

エヌビディアは、生成AIを動かす半導体チップ技術における最も卓越したメーカーだ。投資家らはAIに対する関心の高まりと企業の支出を取り込んで同社が今後も利益をあげる可能性があることもさることながら、すでに爆発的な業績を上げていることも好感している。

エヌビディアの前四半期のEBITDA(利払い前、税引き前、償却前利益)は、AI部門の急成長により前年同期比で500%以上増え、この成長幅はアマゾンやアルファベットの手堅い約20%をはるかに上回った。

エヌビディアの総売上高と利益は、時価総額が1兆ドルを超える他のテクノロジー企業には見劣りする。前四半期の利益92億ドル(約1.4兆円)はアップルやマイクロソフトの220億ドル(約3.3兆円)超に比べるとはるかに少ない。だが、アナリストらはエヌビディアが間もなく追いつくと予想している。

エヌビディア株は今年に入ってから50%超上昇しているが、依然として最も人気のある銘柄のひとつだ。ゴールドマン・サックスとバンク・オブ・アメリカのアナリストらはエヌビディアの目標株価を800ドルとしており、これはエヌビディア株がさらに8%上昇する可能性があることを示唆している。

エヌビディア株は過去10年で1万7000%も上昇した。これはS&P総合500種のどの銘柄よりも断然大きな上昇率で、次いで上昇率が大きい同業のアドバンスト・マイクロ・デバイセズの3倍近い。10年前にエヌビディアに1000ドル(約15万円)投資していたら、現在は約17万5000ドル(約2600万円)になっている計算だ。

エヌビディアは21日に四半期(11−1月期)決算を発表する。アナリストらは3四半期連続となる過去最高の売上と利益になると予想している。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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