リサイクル素材や再利用した素材から作り出したコーチトピアの製品は、オンラインメディア「HIGHSNOBIETY(ハイスノバイエティ)」や「Vogue」など、各方面から高評価を獲得。すでに2度、完売している。
そのほかアーメドは、次のように述べている。
「変化はたったいま、起きています」「社会運動を起こし、新興ブランド支持し、議論を推進してきた若者たち、これまで排除されてきた声が、ようやくパートナーとして、扱われるようになったのです。私たちは、それを非常にうれしく思っています」
一方、笑いを通じて社会の変化を促す非営利団体Comic Relief US(コミックリリーフUS)のアリソン・ムーアCEOは、ブランドにいまある選択肢は「若いオーディエンスと真の関係を築くか、あるいは消えていくか」のどちらかだと話す。
若いオーディエンスとの真の関係の構築を組織の戦略とその将来の中核に据えてきたというムーアCEOによると「古いモデルは、完全にノックダウンされている」という。
「非常に多くのブランドが、依然として若いオーディエンスをパートナーではなく顧客として扱い、製品のローンチやインフルエンサーによるキャンペーンの観点からしか、彼らを見ていません。ブランドにとって、そうした一方通行の道の先にあるのは、行き止まりです」
気候変動の問題に取り組む活動家であり、非営利団体OneUp Action(ワンナップ・アクション)の創設者である22歳のケビン・パテルもまた、ムーアと同じ意見だ。そして、若いオーディエンスのブランド・ロイヤルティを変化させているのは、彼らが社会問題に対して持つ情熱だと指摘している。
「Z世代は、ブランドにその一部としてみなされ、声を聞いてもらえることを期待しています。本物であること、有意義なつながりを持つことを優先するブランドは、彼らの忠誠心と、支持を得ることができるでしょう」