健康

2023.12.25

ペットの犬猫平均寿命が過去最高に

犬や猫に代表される家庭で飼うペット。家族の一員であり、少しでも長生きしてほしいと願っている人がほんどのはず。そんな家庭で飼うペットに関する統計データ「家庭どうぶつ白書2023」がアニコムから公開されている。

まず、犬や猫の平均寿命は、ほぼ毎年右上がりで上昇し、2021年度は過去最高となる、犬が14.2歳、猫は14.7歳となっている。10年前に比べると、およそ1歳伸びており、高齢向けの餌の充実や、治療による延命が功を奏しているのではないかと思われる。


それぞれ種別でも統計が取られており、犬で長生きなのはトイ・プードルの15.3歳。猫はラグドールの15.9歳となっている。

1年間にかけた費用としては、犬が平均約35万7000円、猫が平均約16万1000円と猫のほうが半額程度になっている。費用の大きな違いとしては、治療費が犬の約半分のほか、しつけやトレーニング、シャンプーやカット代が猫はほとんど掛けらないところが大きい。

治療費は、年齢が高くなるほど年間にかかる費用が上がり、15歳で、犬は23万9810円、猫が18万1132円となっている。

保険の請求から見る疾患については、犬は「消化器疾患」と「皮膚疾患」が約25%ともっとも多く、猫は「消化器疾患」が15.4%、「泌尿器疾患」が12.7%と、この2つが多くなっている。

ただ、死亡原因としては、犬も猫も「その他泌尿器疾患」、「慢性腎臓病(腎不全含む)」の2つがもっとも多くなっており、定期的に健康診断を行って、兆候を事前に把握して医師の指示にしたがうのが、長生きにつながるかもしれない。

筆者も猫を飼っているが、今年で17歳。長生きしてはいるが、病気も抱えているので、この先が心配ではある。この「家庭どうぶつ白書2023」には、犬猫の種類別に各種統計データが公開されていて、鳥やうさぎ、フェレット、モモンガ、ハリネズミ、トカゲ、カメなど、家庭で飼われている主なペットの統計も掲載されているので、ペットを飼っている人は一読してみてはいかがだろう。

出典:アニコム「家庭どうぶつ白書2023」より

文=飯島範久

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