健康

2023.12.21

排便回数を増やしてくれるスーパーフードとは

Getty image

抗酸化作用や抗炎症作用のあるケルセチンや食物繊維を豊富に含むスーパーフード、ケールの健康効果はよく知られている。マウスの実験では腸内環境が改善したという報告もあるが、人間にも効果があったようだ。ケールを4週間続けて摂取する実験で、排便回数が少なかった人の便通が改善された。

「腸内デザイン」のための研究開発を行うスタートアップ、メタジェンとキューサイは、これまで解明されていなかったケールによるヒトの腸内環境への影響を評価する実験を行った。成人の日本人女性24人を2つのグループにわけて、4週間にわたり片方にはケール粉末を、もう片方にはプラセボとしてデンプン粉末を摂取してもらった。

その結果ケール組は、4週目に排便回数が増えた。2週目と4週目には、酪酸生産菌が増えて炎症性腸疾患やアレルギーと関連のある菌が減った。さらに、皮膚や粘膜の維持に深く関わるピメリン酸の濃度が上がり、モルホリン(腸内環境への影響は不明)の濃度が下がった。

このことから、ケールを継続的に摂取することで、便通が悪い人の排便回数が増え、腸内の炎症を抑制される可能性が見えた。これはあくまで実験の結果なので、ケールをバリバリ食べれば便通がよくなるとは保証はできない。でも、健康にいいことはたしかなようなので、上手に摂取したい。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

ForbesBrandVoice

人気記事