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2023.12.12

質問への答えではなくストーリーを練習、内向的な人が採用面接に臨むため5つの助言

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心理学専門誌『Psychology Today』では、内向的な人について、「ひとり静かに過ごす時間」を楽しむタイプと定義している。少人数でやりとりする方が得意な内向的性格の人にとって、一対一の採用面接は問題ないかもしれない。とはいえ採用の過程では、何度も面接を受けなければならないことがある。同時に複数の面接官を相手にすることもあれば、一日にいくつもの面接が立て続けに予定されていて、人と会ってばかり、という日もあるだろう。

記事冒頭の写真に写っているエンジニアは幸い、仕事を探すにあたって、どのような準備やサポートが必要かを心得ているようだ。自分自身を知ることは、重要な最初の一歩だ。採用面接を受けるにはエネルギーが要るし、誰だって不安を感じるものだ(その仕事に就きたいと思うほど、賭けているものは大きい!)。しかも内向的な人の場合、外向的な求職者よりも、精神的な負担や不安は一層大きいかもしれない。

この記事では、採用面接を受ける内向的な人が、疲労や不安をできるだけ感じずに済むよう、5つのポイントをアドバイスしよう。

1. サクセスストーリーをたくさん集める

友人知人の中から、内向的だがキャリアで成功を収めた人をリストアップしよう。誰も思いつかない場合は、スーザン・ケイン著『内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』(邦訳:講談社)を読むという手がある。内向型の強みを説いた、説得力のある書籍だ。

採用面接に限定した成功エピソードが知りたいなら、3人の実体験を紹介したこちらのLinkedIn記事を読んでほしい。採用の見込みがあまりなかったにもかかわらず採用された実例だ。

採用面接では、自信をもって臨むことが重要だ。自分は大丈夫、と確信が持てないようでは、未来の上司を説得することなど無理だろう。

2. 面接当日のルーティンを決める

さまざまな人に会わねばならない長い1日になると思うと、内向的な人にはなおさら気が重いだろう。ということで、面接当日と、その前夜にやるべきルーティンを計画しよう。

自分の本領を発揮するために必要なことは何か、よく考えよう。何時に寝るべきか、どんな服を着ると自信がもてるか、エネルギーを蓄えるためには何を食べるべきか、といったことだ。

面接当日は、準備の時間をたっぷりとり、会場には早めに到着しよう(オンライン面接なら、余裕をもって機器を設定しよう)。面接の前後は何日か予定を空けておくべきだ。そうすれば、次の面接に備えて自分を立て直す時間がとれる。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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