キャリア

2023.12.05 15:00

キャリアチェンジした「新しい自分」を夢見る人へのアドバイス

日下部博一

Getty Images

年末年始は大きな節目であり、自分のキャリアの現状について考え始めるきっかけにもなる。この先の5年、10年、20年に向けて、自分は何がしたいのか、見つめ直したくなるのだ。

いまの仕事に退屈し、うんざりしている人は多いかもしれない。一方で、人工知能(AI)が急成長したことや、企業による人員削減、他国への業務移転などによって、新たな仕事やキャリアを模索せざるを得なくなった人もいるだろう。

自ら進んで、あるいは選択肢の少なさに迫られて、キャリアの再出発や方向転換を検討している人もいるかもしれない。キャリアの変更は簡単なことではなく、慎重かつ徹底的に吟味することが必要だ。じっくりと自己評価し、目標を定め、リサーチし、模索し、人脈を広げ、金銭的な見通しを立ててから、思い切って行動しなければならない。

はじめにやるべきこと

自分は何を提供できるのか、厳しい目で考えてみよう。自分のスキル、才能、資格、学歴、興味関心、価値を振り返り、希望に沿う職種は何かを見極めよう。

具体的なキャリア目標を定め、新たな道を歩んでいくための日々の行動計画を立てよう。新しい自分を発見する旅へと乗り出す前に、まずは、次の質問を自らに投げかけてほしい。

・自分はどのようなスキルを持っているのか? これから身に付けたいスキルや、強化すべき既存のスキルはあるか? そのためには何をすべきか?

・自分のスキルが役立ちそうな分野は何か?その業界に求人はあるか?

・現職を含め、これまでの仕事で、いちばん好きなことと、いちばん嫌いなことは何か? 先に進んでいく上で絶対に譲れないことは何か?

・どのような働き方を望んでいるのか?

・自分が成長できる社風、自分の価値観と最も一致する社風とはどのようなものか?

・どのような仕事やキャリアに関心があるのか? その仕事で収入を確保し、金銭的に自立したり、家族を養ったりできるか?

・新たな仕事やキャリアに移行する期間中も生活していけるだけの蓄えはあるか?

・自分を際立たせる「個性」は何か?
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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