SNSやYouTubeを活用して、例えばアーティストどうしでセッションをしながら音楽を創作する過程をドキュメンタリーとして動画などで発信できるところにもおもしろさがあるとReiは語る。
「今はSNSや動画配信など音楽をたのしめるツールが多様化しています。とても良いことだと思います。私には『音楽が好きな人を増やすために音楽をつくる』という大義名分があります。もちろんSNSなどを通して、Reiというアーティストを応援してもらいたいという気持ちもあります。でも同時に、音楽やギターを好きになる1つのきっかけとして、私のSNSや動画を見てもらえたらうれしいとも思っています。音楽業界や音楽教育の発展に貢献することにも意識を向けて、配信プラットフォームを活用している同世代のアーティストも私の周りには大勢います」
アルバム制作やライブにかける思い
ReiのデビューアルバムであるBLUもまた、最新盤のVOICEと同じく全7曲を収録するミニ・アルバムだ。これまでに5つもの作品をミニ・アルバムとして発表してきたReiのこだわりを聞いた。「お仕事の帰りに回転寿司に寄って30分ぐらいで食べるような、さくっと聴けるミニアルバムのカジュアルさが好きなんです。アーティストとしては多くの方々にアルバムを全曲フルサイズで聴いてほしいという願いはあります。でも今はデジタルのツールやサービスを使って思い思いのスタイルで音楽が聴けます。ミニアルバムならあまり肩を張らずに聴くことができるし、楽曲の一粒一粒が際立つ良さもあるような気がしています」
2024年2月には全国ツアー「VOICE MESSAGE」が始動する。Reiは頭の中にどんなステージを思い描いているのだろうか。
「人は誰でも、生きていれば自分が大切にしているメッセージを持っていると思います。意識的に、あるいは無意識に。人と会話してる時、仕事をしてる時、友達や恋人といっしょにいる時に自分が伝えたいメッセージがあるはずです。私のアルバムやステージでの演奏を通して、自身の心の奥に眠るメッセージを見つけて、大切にしたいという気持ちになってもらえたらうれしいです」