音楽

2023.11.04

マライア・キャリーは「クリスマスの定番」でいくら稼いだのか?

マライア・キャリー(Shutterstock.com)

マライア・キャリーが『All I Want For Christmas Is You(恋人たちのクリスマス)』をリリースして以来30年近くが経つが、グラミー賞を5度受賞した彼女は、このクリスマスの定番の曲の恩恵をいまだに享受しており、推定数百万ドルの印税を毎年得ている。

キャリーは11月1日のX(旧ツイッター)の投稿で、氷のブロックを突き破って姿を現し、クリスマスの到来を祝う、この曲のプロモーションビデオを公開した。

ビルボードによるとキャリーは昨年、この曲のマスターレコーディングの再生及び販売から年間155万ドル(約2億3000万円)のレコーディング使用料と、手数料込みで83万ドルの出版使用料を得ていた。エコノミスト誌の試算によると、この曲は発売から2017年までの間に6000万ドル以上の印税を生み出している。

キャリーはまた、クリスマスに先駆けてツアーを行っており、今年は11月15日から12月17日にかけて13回の「Merry Christmas One And All!」と題した公演を予定している。

ギネスワールドレコーズによると、『All I Want For Christmas Is You』は、米国Billboard Hot 100において、ソロアーティストのホリデーシングルとして最も高いチャートを記録した曲とされている。1994年にリリースされたこの曲は、2021年に全米レコード協会(RIAA)からダイヤモンド認定を受けた初のホリデー・シングルとなり、毎年数十カ国の音楽チャートにランクインしている。

この曲で利益を得たアーティストはキャリーだけではない。1994年のリリース以来、『All I Want For Christmas Is You』はマイケル・ブーブレやドリー・パートン、アリアナ・グランデなど何十人ものアーティストにカバーされてきた。

キャリーはまた、2011年にジャスティン・ビーバーとともにこの曲を再リリースした。彼女はこれらのカバーバージョンからも印税を得ていると思われる。一方、共同作曲者の音楽プロデューサーのウォルター・アファナシエフとソニー・ミュージックも、この曲の印税の一部を受け取る権利があるはずだとビルボードは指摘している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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