UNDER 30

2023.12.04 16:30

Forbesが後悔。「取り消したい」30 UNDER 30 受賞者10人

チャーリー・ジャビス、サム・バンクマン・フリード、マーティン・シュクレリ PHOTO BY BING GUAN/BLOOMBERG; FATIH AKTAS/ANADOLU AGENCY/ GETTY IMAGES; PETE MAROVICH/BLOOMBERG

ジェームズ・オキーフ(プロジェクト・ヴェリタス創設者、2012年メディア部門)

ジェームズ・オキーフは、今年2月に会長兼CEOの座を追われるまでの13年間、保守系メディア「プロジェクト・ヴェリタス」を運営していた。しかし、彼のリーダーシップ・スタイルや、自家用機でのフライトを含む豪遊のための寄付金の不正使用について、スタッフや役員から苦情が寄せられた。
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3月、彼はオキーフ・メディア・グループという新しいメディア会社を立ち上げた。8月現在、オキーフはウェストチェスター郡地方検事局の調査を受けている。検事はその理由を公にはしていない。オキーフの弁護士はForbesのコメント要請に答えていない。

フェイドリア・プレンダーガスト(ウィメン・オブ・ザ・シティ・マガジン(WOTC)編集長、2023年ヨーロッパ、メディア・マーケティング部門)

本と同じく、雑誌も表紙で判断してはいけない。2018年、プレンダーガストは、エンターテインメントとビジネスの未来のスターにスポットライトを当てるべく、『WOTC』を創刊した。しかし、この雑誌は、記事になるために支払いを求めていた。さらに悪いことに、プレンダーガストは時に契約を守らなかった。

Forbesの調査によると、11人の元顧客が、彼女がおよそ19万5000ドル(約2800万円)を持ち逃げしたと主張している。その金はどこに消えたのか? Forbesは、元メンバーからカルト宗教だと非難され物議を醸しているSPACネーションという宗教との金銭的つながりを発見した。プレンダーガストも『WOTC』の元CEOも、WOTCがSPACネーションに資金を送金したことを否定している。

ステフ・コレイ(アウェイ共同創業者、2016年リテール&Eコマース部門)

2018年、ステフ・コレイは、ラゲージブランド、アウェイの共同創業者兼CEOとして活躍し、Forbesは彼女を2018年UNDER 30の表紙に起用した。しかし、2019年『ザ・ヴァージ』は、彼女が同僚をいじめ、過酷な仕事量を強いているという複数の従業員の証言を取り上げた批判的な記事を掲載した。その余波を受け、コリーは同年12月に辞任してテック業界を驚かせた。その1カ月後、今度は元ルルレモン幹部のスチュアート・ヘーゼルデンと共同CEOとして復帰した。

2020年7月に、コリーはメディア業界を強く批判する投稿をソーシャルメディアに掲載した。この投稿は広く批判を浴び、アウェイのスタッフを苦しめたと伝えられている。その直後、アウェイはコリーが2021年に再びCEOを辞任すると発表した。

ルーカス・デュプラン(クリンクル創業者、2014年ファイナンス部門)

2014年、デュプランはフィンテックのパイオニアのように見えた。彼のモバイル決済スタートアップ、クリンクルは、リチャード・ブランソン、ピーター・ティール、アンドリーセン・ホロウィッツといった一流投資家から3000万ドル(約44億円)というシードラウンドを調達していた。紙幣を時代遅れにするという計画で、デュプランは何十人もの新規雇用を行い、大物ベテラン技術者を集め、サンフランシスコの中心部に高価なオフィスを借りた。多額の資金調達とトップクラスの投資家にもかかわらず、クリンクルは製品を生み出すことはなかった。
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巨額の資金調達の直後、デュプランは大規模なレイオフを行い、トップクラスの人材が逃げ出した。投資家は資金の返却を要求した。2015年には、ピーク時70人の半分以下の30人ほどしか従業員が残っていなかった。VenmoとApple Payが製品を発表する一方で、2015年末までに、クリンクルは消え去った。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太

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