この結果は、より多くの米国消費者がTemuでの購入をややためらうようになっていることを示唆しており、現在のマクロ経済の不確実性とインフレ環境下で、多くの消費者がTemuの超低価格に惹きつけられると予想していただけに、驚くべき結果でした。
図5. Temuをよく知っていると回答した米国消費者が今後Temuを利用するかどうか(回答者の割合)
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※Temuをよく知っているとは、アプリやウェブサイトを含む。
対象:Temuを知っていると回答した18歳以上の米国消費者274名(2023年8月28日調査)、193名(2023年2月27日調査)
出典:Coresight Research
調査では「Temuでの買い物に不安を感じている」「Temuの商品は買わない」と回答した消費者に、その不安の理由も尋ねました。その結果、半年前の調査結果と比較して、すべての懸念事項を理由として挙げる回答者の割合が増加したことが分かりました(図6参照)。
・最も回答の多かった懸念は透明性に関するもので、半数近くが商品の原産地に関する情報不足を懸念していると回答しています。また、3分の1以上が製造方法に関する情報不足を理由に挙げています。
・データプライバシーは消費者の間で関心が高まっており、最新の調査では、このことを理由として挙げる回答者の割合が2倍増の42.4%に達しました。
・回答者の約5人に2人が、Temuが中国企業であることや、中国製品であることに懸念を抱いていると回答しています。
図6. Temuから商品を購入するか迷う、または購入しないと回答した米国の消費者が挙げた懸念事項(回答者の割合)
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コメント「Temuに懸念を抱いている理由として3分の2以上の回答者が、サプライチェーンの透明性、データプライバシー、中国企業であることを挙げている」)
対象:Temuの商品を購入するか迷う、または購入しないと回答した18歳以上の米国人消費者139名(2023年8月28日調査)、73名(2023年2月27日調査)
出典:Coresight Research