スキルや知識だけでは不十分 必要なのは「リーダーとしての存在感」

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リーダーとして成功するには、才能やスキル、ビジネスの知識さえあれば十分と思っている人は、それに加えて自分には「リーダーとしての存在感」があるかどうかを自問するべきだ。

リーダーとしての存在感は、部下に自信と信頼を与えるか、あなたの決断や行動に疑問を持ち続けさせてしまうかの分かれ目となる。それはまた、強力でまとまりのあるチームを作れるか、対立や競合にまみれたチームを作ってしまうか、あるいは、あなた自身のプロとしての目標を達成できるか、後退してしまうかの分かれ目でもある。

リーダーの存在感は、言葉と非言語のコミュニケーションシグナルの組み合わせを通じて示される。会議に出席し役割を果たす時、プレッシャーの下でも自信と落ち着きを示す時、アイデアを明快に提示する時、共感的に他者と交流する時、そして自分を真に才能のあるリーダーとして他者に見せられるようボディランゲージの効果を発揮する時に、その存在感は際立つ。

リーダーとしての存在感を持ち、それを培うことで、あなたはチームや同僚に対して、自分が信頼でき、自信があり、包容力があるリーダーだというシグナルを送れるのだ。一方、リーダーとしての存在感が欠如していると、他者にポジティブな影響を与えたり、行動を促したりできなくなる恐れがある。また、自分のボディランゲージ、言葉遣い、声の調子の影響を理解し、必要に応じて調整することは、大きな変化が起きた際にさらに重要となる。

リーダーとしての存在感を持つことのゴールは、他人の自分に対する認識を最も本当に近い自分の姿と一致させることだ。つまり、存在感を高めるとは、印象管理というプロセスなのだ。だがそのためには、とある成功したリーダーが私に語ったように、「毎日、自分がどう見られたいかを示す必要がある。これは言うのは簡単だが、自身の課題を乗り越え自分自身を本当に理解しなければ成し遂げることは難しい」ことなのだ。
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翻訳=酒匂寛・編集=遠藤宗生

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