リーダーシップ

2023.11.08 13:00

スキルや知識だけでは不十分 必要なのは「リーダーとしての存在感」

レポートを上司に提出する前にスペルチェックをする、重要なクライアントとの食事でテーブルマナーを守る、などを心がけている人は、既に印象管理を実践している。自分の最悪な(最もだらしない)姿が「本当の自分」ではないのと同じく、自分の最良の部分を見せたとしても、自分を偽るということにはならない。
 
問題は、自分の「本当の姿」と「習慣」を混同する時に生じる。たとえば、常に姿勢が悪いため背筋が伸びない人は、それが本当の自分というわけではなく、そういう習慣があるに過ぎない。そしてこうした習慣は、自分のためにはならない。

あなたのボディーランゲージは、他人があなたをどのように認識し、あなたとどのように接するかに大きな影響を与える。良い姿勢はエネルギー、自信、健康を伝えるが、悪い姿勢は退屈や、やる気のなさを表す可能性がある。上司や顧客、同僚にそうした印象は与えたくないだろう。

口癖についても同じことが言える。自分の意見を言うときに、「見当違いかもしれないですが……」とか「きっと同じことはもう考えているかと思いますが……」と前置きすると、自分の信頼性を下げてしまう。また、私が経営幹部から、高い潜在能力を持つ従業員に対するコーチングを依頼される際、一番多いリクエストは「部下が単刀直入に話をできるよう指導してほしい」というものだ。簡潔にアイデアを述べるスキルを身につけたなら、熟練したコミュニケーションの達人としての評判を築くことができる。

リーダーとしての存在感の重要性を過小評価してはならない。これを育てることで、飛躍的な成功を目指そう。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛・編集=遠藤宗生

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