ヘルスケア

2023.10.07 09:00

1日合計10時間以上の「座りすぎ」が認知症のリスクを高める

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ゲームで認知症が予防できる?

これまでにも、運動量と認知症発症リスクの関連性を示す研究は数多くなされている。先に学術誌Neuron(ニューロン)に発表された論文によると、運動によってイリシンというホルモンが体内を循環し、アルツハイマー型認知症に関係があるアミロイドβ(ベータ)というタンパク質が脳細胞に沈着するのを抑制することがわかったという。
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アルツハイマー病協会は、11の研究結果を総合した結果、定期的な運動によって認知症発症リスクが約30%減少し、特にアルツハイマー型認知症のリスクは45%減少することが明らかになったとしている。多くの研究が、認知症のリスクを減らす上で運動が最も効果的であることを示しているが、他にも有効な方法がある。オーストラリア、シカゴ、ミネアポリスの研究者が7月に発表した研究結果によると、パズルやカードゲーム、チェスをしたり、成人向けの学習クラスなど難易度の高い認知活動をすることで、70歳以降の認知症発症リスクが11%も減少したという。

認知症に関しては、予防以外にも医薬品の分野で大きな進展があった。7月に、バイオジェンとエーザイが開発した世界初の認知症薬「レカネマブ」が米食品医薬品局(FDA)から承認を受けたのだ。レカネマブには、脳内のプラークを除去することで認知症の進行を遅らせる効果があるが、医学界では安全性を懸念する声も上がっている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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