とはいえ、ウクライナ側にとって地雷が問題でなくなったわけではない。両軍の現在の接触線と、そこから南へ約80キロメートルに位置し、ロシア側の占領下にある主目標のメリトポリ、マリウポリ両都市の間には、多数の地雷が埋められている。その数は数十万におよぶ可能性もある。
レオパルト2Rと違って、K600は地雷除去以外の作業もいろいろこなせる。たとえば掘削アームを用いて塹壕を掘ったり、盛り土を崩したりできる。また、ドーザーブレードを交換することで、ときには地雷除去作業、ときには建設作業といった使い方もできる。
「同じ車両、あるいは車両のセットで、地雷原の切り開き、土砂や障害物の移動、車両の回収、障害の強行突破などを、任務上の必要に応じて容易に行うことができる」とピアソンは説明している。
K600はウクライナで、地雷がすべて除去されたあとですら役に立ちそうだ。もっとも、地球上で最も地雷が多い場所の1つになってしまっている国で、それが近いうちに実現することは見込めそうにないが。
(forbes.com 原文)