また今月初め、CDCは、南東部の一部で呼吸器RSウイルス(RSV)の症例が増加しているとの警告を発したが、昨年のレベルには近づいていなかった。CDCは、重篤な疾患との戦いのために、新しく承認された2つのRSVワクチンを乳児と60歳以上の人々に接種するように医療提供者に促している。
毎年恒例のインフルエンザワクチン接種が可能であり、CDCは、生後6カ月以上のすべての人に、患者がピークに達する前の9月から10月にかけて、最新のインフルエンザ予防接種を受けることを推奨している。
インフルエンザ予防接種の安全性と有効性を示す研究は数多くあるが、多くの米国人は予防接種を受けることを避けている。米医師会によれば、その最大の理由は、発熱、筋肉痛、吐き気など、ワクチンにともなう一般的な副作用のためだという。しかし、これらの副作用をインフルエンザそのものと混同してはならない。
インフルエンザワクチンはインフルエンザを他人にうつすことはない。インフルエンザワクチンに対する一部の否定的な意見を和らげるために、CDCは「Wild to Mild」(ワイルドをマイルドに/重症を軽症に)というキャンペーンを展開している。このキャンペーンは、ワクチンがインフルエンザの症状を重篤から軽度に抑える能力を称賛する内容だ。ヴァンダービルト大学の感染症専門家ビル・シャフナーは、CNNに対して「医療専門家はインフルエンザワクチンや他の呼吸器疾患のワクチンが、軽度の疾患を予防するのはそれほど得意ではなく、重篤な合併症を予防する事がはるかに得意なことを明確にする必要があります」と語っている。
(forbes.com 原文)