新しいインフルエンザワクチンで入院リスクが半減、南米

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今シーズンの改良されたインフルエンザワクチンは南米での入院リスクを減少させており、他の呼吸器疾患によって増幅される可能性のある米国や日本でのインフルエンザシーズンに向かって、明るい兆候を示している。

パラグアイ、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、チリからのデータによれば、新しいインフルエンザワクチンが入院リスクを52%削減したと、米国疾病予防管理センター(CDC)が報告している

シーズン半ばでのこのデータは、3月から7月までの間に入院した約3000人の患者の情報に基づいており、インフルエンザワクチン推進の焦点である高リスクグループ、例えば、若い子どもたち、高齢者、既存の病状を持つ人々に焦点を当てている。

南半球のインフルエンザシーズンは通常6月または7月頃にピークを迎えるが、CDCによれば、今年は4月ならびに5月頃と早めにピークを迎えた。

そのため、CDCは米国および北半球の他の地域でのインフルエンザ活動が、今後数週間で増加すると予想している。

南半球で採取された陽性検体の約90%がA型、10%がB型だったが、南半球のインフルエンザの種類の傾向は必ずしも北半球で優勢となるものを予測するものではないため、米国での構成は異なる可能性がある。

1億7337万。それは、CDCが報告する2022年から2023年のインフルエンザシーズン中に米国で接種されたインフルエンザワクチンの数である。2023年4月までに、6カ月から17歳の子どもたちの約55%と、18歳以上の大人の47.4%がインフルエンザの接種を受けた。
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翻訳=酒匂寛

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