気候・環境

2023.09.07 12:00

2023年6~8月は「史上最も暑い夏」に 世界平均気温が最高を記録

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欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」が5日に発表した報告書によると、6~8月の世界平均気温は16.77度で、観測史上最も暑い3カ月間となった。

この夏は米国南部や南欧が熱波に見舞われ、7月は史上最も暑い月、8月は史上2番目に暑い月となった。海面水温も上昇し、8月は平均20.98度だった。

米国では各地で6500件以上の最高気温記録が塗り替えられた。フロリダ州沖の海面水温は37.8度を記録。南欧の熱波は、各地で森林火災を引き起こした。米疾病対策センター(CDC)によれば、4日には全米で少なくとも1300人の熱中症患者が出た。

海面水温の上昇により、今年のハリケーンシーズンは平年を上回る激しさとなると予想されている。先日にはハリケーン「イダリア」がカテゴリー3の勢力でフロリダ州に上陸し、熱帯暴風雨に弱まるとジョージア州とサウスカロライナ州を襲って、各地に洪水被害をもたらした。ハリケーン「ヒラリー」はメキシコを通過した後に勢力を弱めたが、熱帯低気圧として80年以上ぶりに米西海岸に上陸した。

アントニオ・グテレス国連事務総長は世界気象機関のプレスリリースで、「地球は観測史上最も暑い夏に耐えた。気候の崩壊が始まっている。科学者たちはずいぶん前から、化石燃料への依存がもたらすものについて警告してきた。気温の高まりは、行動の高まりを要求している。指導者たちは今、気候解決に向けた熱意を高めなければならない。私たちはまだ、最悪の気候の混乱を避けることができる。一刻の猶予もならない」と述べた。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太・編集=遠藤宗生

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