ヘルスケア

2023.09.07 08:30

米東海岸で「人食いバクテリア」感染増加の恐れ CDCが警告

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誰でも感染する可能性があるが、高齢者や糖尿病、HIV、肝臓疾患、サラセミア、がんの患者は重症化する可能性が高い。また、最近胃の手術を受けた人、胃酸を減らす薬をのんでいる人、免疫抑制療法を受けている人も高リスクだ。
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症状には、下痢、胃の痙攣、吐き気、発熱、嘔吐などがある。傷口が感染すると、痛みや腫れ、発赤、うみ、皮膚の変色、ほてりといった症状が出る。菌が血液に入ると、悪寒、発熱、水ぶくれ、危険な低血圧が生じる場合がある。

特効薬はないが、皮膚感染症の拡大を防いだりショックなどの症状を治療したりするために、抗生物質などが投与される。治療には、体液の排出、傷口の洗浄と壊死組織の除去、酸素療法、低血圧の治療薬投与、点滴があり、場合によっては体の一部を切断することもある。

致死率はおよそ4分の1とされる。感染は時に、壊死性筋膜炎につながる。壊死性筋膜炎は、傷口の周りの皮膚が壊死する重度の感染症だ。その他の重症例としては敗血症があり、発症すると生存率はわずか50%だ。
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科学誌サイエンティフィック・リポーツで3月に発表された論文によると、米東海岸では過去30年間で感染例が増加。1988年の年間10件から、2018年には80件となった。以前は、感染例は大西洋岸南部とメキシコ湾に限られ、ジョージア州以北での感染はまれだった。論文は、東海岸での感染者増加の原因として、温暖化と高齢化を指摘している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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