CEOs

2023.08.20 17:00

老舗とスタートアップ。両経営者が語るホテル事業の未来

コーネル大学が縁で最高の同志ができました。伝統と革新性を併せもつ経営手腕に驚かされます。

入江洋介◎ワンダーパワードユー代表取締役社長。1977年生まれ。2000年 慶應義塾大学法学部卒。不動産会社勤務後、米国コーネル大学院に留学し、11 年に卒業。ホテル業界向けのコンサル業務を経て、15 年にエンブレムホテルを設立。現在 は箱根と、新宿WPUの2拠点体制。

入江洋介◎ワンダーパワードユー代表取締役社長。1977年生まれ。2000年 慶應義塾大学法学部卒。不動産会社勤務後、米国コーネル大学院に留学し、11 年に卒業。ホテル業界向けのコンサル業務を経て、15 年にエンブレムホテルを設立。現在 は箱根と、新宿WPUの2拠点体制。


僕がホテル業界での起業を目指したのは、不動産会社員の時代に、不動産オーナーの立場で外資系ラグジュアリーホテルの開業準備に携わったことがきっかけです。コーネル大学に留学後、2015年に体験型のエンブレムホテルを設立しました。コーネル大学の話を聞きたいと知人を通して紹介されたのが吉原さんでした。 コーネル大学ホテル経営学卒業の若者中心の集まりをWPU新宿にて開催。

コーネル大学ホテル経営学卒業の若者中心の集まりをWPU新宿にて開催


「慶應高校が激戦区・神奈川で準優勝した際のエース」と聞いていたので、さぞや爽やかな青年だろうと想像していましたが、その通りの人物でした(笑)。ホテルへの思いが驚くほど熱い。これは長いお付き合いになると直感しました。

自分のホテルに1年以上泊まり込みスタッフと膝を突き合わせてすべてを磨き上げる姿や、伝統を尊重しつつ、新ブランドの立ち上げや海外にも挑戦する革新性に驚かされます。僕の考えるホテルは人々が集い、エネルギーに満ち溢れた場であること。
5月に開業したWPU新宿。IDEEファウンダーで流石創造集団代表の黒崎輝男がデザインを監修。

5月に開業したWPU新宿。IDEEファウンダーで流石創造集団代表の黒崎輝男がデザインを監修


そこで社名をあなたのパワーを引き出すという想いから「ワンダーパワードユー」に変更しました。5月には200室を備える学生寮とホテル、カフェやレコード店、バーチャルギャラリーが集積したホテルコンプレックスを新宿に開業。未知なる可能性が集まる場を目指します。吉原さんが率いる「Zentis」と企画連携し、クリエイターが世に出るきっかけを共創します。


「エグゼクティブ異種交遊録」は、能動的に出会いを求めるアクティブな経営者たちを繋ぐ「場」と「機会」を提供するコミュニティ、Forbes JAPAN SALONの会員をつなぐ連載です。

文=松下久美 写真=若原瑞昌

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年8月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

タグ:

連載

エグゼクティブ異種交遊録

ForbesBrandVoice

人気記事