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2023.10.28

世界的バレエダンサーとモデル事務所社長が語る、「世界で活躍する人材」の育て方 

(写真左)薙野健太郎 UMM代表取締役(同右)小﨑華 UNBLANCHE代表取締役CEO

52カ国を巡ったバックパッカーと、国内外の舞台で華麗に踊るバレエダンサー。UMMの薙野健太郎とUNBLANCHE小﨑華は、バックグラウンドは異なるものの共通の志をもつ。「世界で活躍する人材」の輩出だ。


52カ国を旅したことで日本の魅力を再認。それを世界に伝えられる一流のモデルを育てます。

薙野健太郎(UMM代表取締役):モデルやクリエイターのマネジメントやプロデュースを行うUMM(unknown model management)という会社を2017年から経営しています。世界の第一線で活躍する外国人モデルや一流のクリエイターに日本での仕事を紹介したり、日本人モデルを育成するのが主な事業。バレエの世界で同じような取り組みをされている小﨑さんとはForbes JAPANサロンのイベントで知り合い、世界で活躍できる一流の人材を育てるという志に共感して、すぐに意気投合しました。
なぎの・けんたろう◎1982年、福岡県生まれ。青山学院大学在学中にバックパッカーとして世界を旅した後、住友不動産の営業を経て、28歳からモデル事務所経営を開始。2017年、UMM(unknown model management)を設立。

なぎの・けんたろう◎1982年、福岡県生まれ。青山学院大学在学中にバックパッカーとして世界を旅した後、住友不動産の営業を経て、28歳からモデル事務所経営を開始。2017年、UMM(unknown model management)を設立。


この事業を始めたのは、会社員時代に知り合ったモデル事務所の社長から、事業継承をしたことがきっかけ。20代のころバックパッカーとして5年間世界を旅した経験も大きく、世界には多種多様な文化や考え方があると実感しました。一方で日本に暮らす人たちの仕事に対する意識やカルチャーの魅力を再発見することにもつながり、会社の目標も「日本のファッション業界を世界のスタンダードに」を掲げています。3年半育てたモデルのAMANEは、有名メゾンのランウェイのトップバッターを務めるまでに成長しましたが、これからもっと多くのモデルを海外に進出させていきたい。素晴らしい仕組みでマネジメントされている小﨑さんは、年齢こそ離れていますが、心強い経営者仲間です。
経験と年齢を重ね日本の良さを再認識したという薙野。地元・福岡のおおむた大蛇山まつりにて。

経験と年齢を重ね日本の良さを再認識したという薙野。地元・福岡のおおむた大蛇山まつりにて。

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文=松下久美 写真=若原瑞昌

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年10月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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