また、従業員が会社の研修プログラムを通じて取得できるスキルや能力についても問い合わせた方がいい。自己啓発プログラムに積極的に参加している従業員の割合を示す「参加率」は、この側面を浮き彫りにする指標だ。さらに、メンターシップ・プログラムがあれば、その参加率も、キャリアアップに対する企業のコミットメントを知るのに役立つ。
すべての企業がこれらの指標を追跡しているわけではないし、こうした指標があっても、容易にアクセスできるわけではない。そして、すべての会社がそれを共有してくれるわけではない。しかしだからといって、提供を求めてはならないというわけではない。
まず、これらの指標の提供を求めることは、あなたがキャリアアップに真剣だという証しになる。人事部以外の人は、これらの数字を知らないことが多いため、それをリクエストするだけで、他の候補者との違いを示せる。
次に、データの提供を拒否されたり、データが入手できなかったりしても、諦めてはいけない。過去1年間にチームメンバーがどのように成長し、キャリアアップしたかについて、人材募集をしている管理職に、具体例を尋ねてみよう。相手は人事指標には簡単にアクセスできないかもしれないが、チームの人材について語ることはできる可能性がある。
必要な情報がすべて分かるような完璧な指標は存在しない。大切なのは、キャリアアップに対する企業のコミットメントを測る方法として、こうした指標の提供を求め、検討することだ。
仕事の満足度や長期的な成功にとってキャリアアップが重要であることを考えると、これらの指標は、入社を決める上で中心的な役割を果たすはずだ。
(forbes.com 原文)