しかし、8月の夜に出る最も大きな理由は、恒例のペルセウス座流星群だろう。そのピーク(極大)を見たことのない人は、以下に書かれた詳細を確認して、理想的な条件下で1時間当たり100個の流れ星を楽しんでみてはいかがだろうか。
満月が1度ならず2度も訪れる2023年8月の夜空で見るべきものを紹介する。
1.ペルセウス座流星群
日時と方角:8月13日前後2~3日の空全体ペルセウス座流星群のことを聞いたことはあっても、最高の時期に見たことはあるだろうか? 例年メディアの記事には、1時間当たり100個以上の「流れ星」を見ようと地方の天文台や国立公園に集まる人々が登場するが、残念ながら流星群はそういうイベントではない。
今年のペルセウス座流星群極大期の条件は完璧で、新月の数日前に起きる。極大時刻は8月13日17時ごろだが、最もおすすめなのは8月13日の20時頃から翌14日の夜明けまでだ。最大のアドバイスは、できる限り暗い場所を見つけることだ。国際ダークスカイ協会が認定した星空保護区や光害マップで暗い場所を見つけて、ローンチェアか毛布の上に寝転ぶか、温泉に浸かりながら見るのが良いだろう。
夏の大三角と流れ星、2021年8月12日、ドイツ、グリューンシュタットで撮影(Getty Images)
2.夏の大三角
日時と方角:8月中いつでも、真上の空で夏の空で知っておくべき星の配置が1つあるとすれば、それは夏の大三角だ。シンプルだが、大きく広がったわずか3つの星は、8月いっぱい空の上に輝き、見るべき場所を教えてくれる。構成する3つの星は、こと座のベガ、はくちょう座のデネブ、そしてわし座のアルタイルだ。複雑に思えるかもしれないが、日が暮れてから夜空の真上を見れば、すぐにこの3つの星を見ることができる。夏の大三角は、天の川のよい目印でもある。なぜならベガ(織姫星)とアルタイル(彦星)の間を天の川流れているからだ。