「20回目となった今回は、104に上る国と地域の高等教育機関1500校を対象にした。この種の評価ランキングで、『雇用可能性(employability)』や『サステナビリティ』を重視したものは、QS世界大学ランキング以外にはない」とQSは述べている。
2024年版ランキングでは、3つの指標が新たに導入された。それは「サステナビリティ」「雇用に関する成果」「国際研究ネットワーク」だ。
「ランキングは、1750万本の学術論文と、世界各地の大学教員ならびに大学職員24万人の専門的な見解を分析した上で決定された」
総合評価で100点満点を獲得して1位に輝いたのがMITだ。続く2位は、99.2点のケンブリッジ大学。3位は98.9点を獲得したオックスフォード大学で、昨年から順位を1つ上げている。
4位はハーバード大学で98.3点、5位はスタンフォード大学で98.1点だった。
他の有名大学ランキングと同じく「学術面の評判や、雇用先としての評判、教師数と学生数の比率といったカテゴリーで満点を獲得して上位を独占したのは、英語で教育を行う大学だった」と、欧州ニュース専門放送局ユーロニュースは伝えている。
今回のQS世界大学ランキングを見ればわかるように、高等教育業界は世界的に変化しつつある。これまでは米国の大学がずらりとランクインしていたが、最近は米国以外の大学が上位に食い込むようになっているのだ。
2024年版では、6位がインペリアル・カレッジ・ロンドン、7位がスイス連邦工科大学チューリッヒ校で、8位のシンガポール国立大学は初のトップ10入りだ。9位はユニバーシティ・カレッジ・ロンドンだった。