学科試験の点数を示しているというのは間違い
関東にはじまり、東北や中部、関西など幅広い地域の免許証をみてきましたが、条件に当てはまらないという方がかなり多く、やはり単なる都市伝説にすぎないという結論になりました。実際は学科試験の点数を示すというのは間違いであるようです。
公道の覇者「日本花子」は学科試験に落ちていた?
これは、かつて警視庁のウェブサイトに掲載されていた運転免許証のサンプルです。
この日本花子さんは、こうみえて全ての免許区分を取得している驚きのスペックをもつ女性です。種類欄が全て埋まっている免許証を「フルビット免許」とよび、一部のドライバーたちからは羨望の的になっているとてもスゴい免許です。
ネット上ではこの日本花子さんを「公道の覇者」「運転するために生まれてきた女性」などと形容するウェブサイトも多数あり、一時期話題になりました。
しかし、12桁の数字を見てみると減点数は56点。あくまで例にすぎない数字ですが、仮に5~6桁目が学科試験の点数に関わっていたとすれば合格はおろか、試験問題の半分も解けていないことになります。
公表されている12桁の番号の意味
先程紹介した12桁の番号で学科試験の点数を知ることはできませんが、以下の意味を持っています。
1~2番目:管轄の都道府県番号(詳細は後述)
3~4番目:免許取得年(初回)
5~10番目:個人情報・国家秘密
11番目:チェックデジット(検算数字)
12番目:交付回数(=再発行回数)
「学科試験の減点数(初回)」に関しては間違い。正確には個人情報・国家秘密を示す数字であるため、公表されていません。
ちなみに12番目の「交付回数」は、紛失や盗難といった理由で再発行された回数を示しているのですが、短期間で何度も数を重ねると、厳重注意を受けたりあらぬ疑いをかけられる可能性があるとのことなので注意しましょう。
都道府県ごとの管轄番号
1~2番目の「管轄の都道府県番号」は「公安委員会コードナンバー」とも呼ばれており、地域ごとの番号は以下表の数字と対応しています。(本記事はMOBYからの転載記事である。)