オウムが仲間とのビデオ通話で寂しさをまぎらわせる可能性

Matthew Modoono / Northeastern University

しかも、ペットのオウムのビデオチャットは、おそらく寂しさを紛らわす万能薬ではない。

「私たちは、彼らを野生でいるときのように幸せにできるとは言ってていません」とクラインバーガーは声明で語った。「私たちは、すでに囚われの身にある鳥たちに尽くそうとしているのです」

オウムは、1世代か2世代しかペットとして飼われていない。このため、人間によって何千世代も特定目的のために選択的に繁殖されてきたイヌやネコ、ウマなどのようには飼いならされていないことは心に留めておく必要がある。



それでも、適切なガイダンスと訓練の下で使用すれば、ビデオチャットには、ペットにとって、特に伝染性疾患をもつ隔離されたオウムにとって、数多くの精神的効用があるかもしれない。たとえば、おそらくヒナの時以来別の仲間を見たことのない、2羽の年老いた病気がちのコンゴウインコがこの実験に参加し、最終的に深い絆を結んだ。2羽は画面を通じて熱狂的に踊って歌った。

「この鳥たちがこれほど認知的に複雑で、これほど自分を表現する能力を持っていることに私は感心しています」とハースキー・ダグラス博士は述べた。

「私にとって、本当に美しい鳥たちでした」

出典:Rebecca Kleinberger, Jennifer Cunha, Megha M Vemuri, and Ilyena Hirskyj-Douglas (2023). Birds of a Feather Video-Flock Together: Design and Evaluation of an Agency-Based Parrot-to-Parrot Video-Calling System for Interspecies Ethical Enrichment, Proceedings of the 2023 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems | doi:10.1145/3544548.3581166

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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