2045年までにゼロエミッショントラックのみへ、カリフォルニア州

Volvo(ボルボ)、Freightliner(フレイトライナー)、Kenworth(ケンワース)、Peterbilt(ピータービルト)、Hyundai(ヒョンデ)、Tesla(テスラ)、BYD、スタートアップのNikola(ニコラ)やHyzon(ハイゾン)などのメーカーは、すでにカリフォルニアの運送業者向けにバッテリーや水素燃料電池トラックの販売を開始しており、世界最大のディーゼル・エンジン・メーカーであるCummins(カミンズ)は、新しいブランドAccelera(アチェレラ)を通じて電気推進の提供を強化する予定だ。

貨物輸送業者を代表する全米トラック協会(ATA)は、この新しいルールが「非現実的な目標と達成不可能なスケジュールを作り出し、間違いなく州内に配送される商品やサービスの価格上昇と消費者の選択肢減少につながる」と述べている。

「カリフォルニア州の選挙で選ばれていない理事会が、トラック運送会社にゼロエミッショントラックを購入するよう強制することを決議した」と、ATAの社長兼CEOであるクリス・スピアーは、声明を発表した。「我々は、これらのトラックをうまく運用するために何が必要かを理解し始めたところです。今までのところ、これらのトラックはかなり高価であること、充電や燃料補給のインフラが存在しないこと、ゼロエミッシオン車両は必ずしも1対1の代替にはならないこと、つまり、同じ量の貨物を運ぶために、カリフォルニアの道路により多くのトラックが必要になることなどがわかっています」

同団体の声明では、新ルールに対抗するための法的措置を計画しているかどうかは明言されていない。

カリフォルニア州は、2021年にギャビン・ニューサム知事と州議会が合意した90億ドル(約1兆2000億円)のゼロエミッション車両パッケージの一環として、ゼロエミッショントラックのインセンティブと燃料供給インフラに2021年から2025年の間に約30億ドル(約4100億円)を費やす予定だ。

CARBによると、このルールでは、現在保有しているトラックを「耐用年数まで」稼働させ続けることができる。新ルールにより、2050年までに170万台のゼロエミッショントラックが州内で稼働することになると予測している。

この新しいトラック規制は、CARBがディーゼル列車からの排気ガス汚染を減らすための新しい取り組みを発表した翌日に発表された。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太

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