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2023.05.01

テスラの駐車アシスト機能が「低評価」、ユーザーの不満爆発

Getty Images

テスラは、2022年10月に駐車アシスト機能で用いるセンサーを、それまでの超音波センサー(USS)からカメラをベースとしたビジョンセンサーに切り替えた。しかし、同社の駐車アシストに対する評価は依然として低く、超音波センサー時代を知るユーザーからも厳しい声が上がっている。

「USSを搭載したモデルYが全損し、23年式のモデルYを代わりに手に入れたが、パークアシスト機能の酷さに驚いている。ロードするのに時間がかかりすぎる上、非常に不正確だ。周囲を正確にマッピングできていないことが原因だ」と、あるユーザーは掲示板レディットに投稿した。

別のテスラオーナーは、次のように投稿した。「画面上に線が表示されるが、未成年と交流するR・ケリーと同じくらい信用できない」(R・ケリーは、未成年への性的虐待などの罪に問われている)。

複数のカメラを使って車両の周囲をスキャンし、鳥瞰図に変換する機能は何も新しいものではない。トヨタは、2017年にブログ記事でそのコンセプトと実現方法を説明している。それによると、4つのカメラビューをつなぎ合わせてシームレスなパノラマ画像を作成するのだという。テスラオーナーたちは1年前からこの機能を求めているが、まだ実現していない。

ビジョンベースのパークアシストは鳥瞰図を表示できず、物体に近づきすぎると赤い線とビープ音で警告を発する。少なくとも、現段階でこのソフトウエアの機能は優れているとは言えない。斜面に駐車するときは車線が壁のように表示される。また、パークアシストが真価を発揮するはずの狭所での駐車でも問題が多い。

あるテスラオーナーは、縁石でホイールを擦ったところ、その5秒後に縁石に近づきすぎていると警告されたという。別のオーナーは、まだ30センチほど余裕があるのに警告が出ることに慣れ、その後も少し車両を動かすようにしているという。さらに別のオーナーは、諦めてアシストなしで駐車していると述べている。
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編集=上田裕資

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