WOMEN

2023.05.02

小池都知事と清水日銀理事が登壇 「女性の活躍」が議論された一夜

自ら道を切り拓き、自分らしく働く女性リーダーや、プロフェッショナルを輩出している企業を讃える「Forbes JAPAN WOMEN AWARD」。今年で7回目を迎える2023年、エクスクルーシブなイベントが4月24日に開催された。過去の受賞者やアドバイザリーボードに加え、今年のスペシャルメンバーが招待された華やかなパーティでは、小池百合子都知事と日本銀行の清水季子理事によるトークセッションなどを通じて、これからの時代を生きる女性リーダーの指標が示された。次世代の女性が活躍するためのヒントとなる、銀座SIXで開かれたエキサイティングな一夜をリポートする。


エンターテイメント性溢れた、一期一会の宴

2016年からスタートした「Forbes JAPAN WOMEN AWARD 」は、女性の活躍にフィーチャーして、毎年多くの企業と個人を表彰してきた新時代へ向けた発信の場。国内外のビジネスリーダーを取りあげているForbes JAPANの持つグローバルな視点に加えて、国内企業の人事担当者やD&I推進担当役員にもサーベイを実施し、アドバイザー審査を経て、これまで数多くの企業や個人の受賞者を表彰してきた。

「最も女性が活躍する会社」を讃える日本最大規模のアワードでは、過去に、P&Gやリコーリースをはじめ、キリンビールや三菱電機などが受賞。個人部門である「最も輝く女性」では、起業家のEast Meet East創業者兼CEO時岡真理子やLily MedTech代表取締役CEO東志保が受賞するなど、女性ビジネスリーダーにスポットライトを当ててエールを送る、誉れ高きアワードとして各界から注目を集めてきた。

これまでの集大成ともいうべき今回の「Forbes JAPAN WOMEN AWARD Alumni Party」では、前半のラウンドテーブル1と、後半のラウンドテーブル2から成る2部構成に。前半は、着席スタイルのテーブル毎で参加型ディスカッションを行い、次のキーノートセッションでは、Forbes JAPAN 執行役員 Web編集長の谷本有香をモデレーターとして、小池百合子東京都知事と日本銀行の清水季子理事によるスペシャルトークが開催された。そして後半では、各テーブル毎で行ったディスカッションを1分間で発表していくというエンターテインメント性の高い興味深い内容となった。


次世代の女性リーダーを増やすには?

招待者には、「次世代の女性リーダーを増やすために、あなた自身が今出来る行動は何だと思いますか?」という事前アンケートを実施。その結果、リアルな現場から見たバリエーションに富んだアンサーが返ってきた。

そこでは、「役職のある女性の登壇」「固定概念を変える」「ジェンダー平等を経営の核に」「女性リーダーのハードルを下げるために等身大の自分を見せる」「重要な役職やプロジェクトに女性を雇用」などが挙げられた。そして、「トライ&エラー精神で、ダイバーシティの可能性を高める取り組みを多数実現していく事」という、強いメンタルが求められる意見も。


つまり、「もう肩肘をはらず自然体で臨んでいいんじゃない?時には休み、時には、リラックスする人間的なありのままの姿でいる事が大切。しかし重要な場面では、確実に結果を残す事」という時代の空気感が多くの共感を得る結果になった。


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取材・文=中村麻美

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