教育

2023.04.27

選出! 子どもたちのウェルビーイングを実現する変革者たち30

瀬戸SOLAN小学校では、タブレットを用いて「探究型思考」を学ぶ

熊本大学教育学部 情報教育研究会
学校教員・研究者集う研究会

熊本大学教育学部情報教育研究会は、1999年に発足。学校教員を対象にしたICT活用指導力向上を図るための研修の取り組みを実施。2019年からは、熊本大学大学院教育学研究科(教職大学院)を主催として、熊本大学教職大学院情報教育研修会に拡張。1カ月に1回程度の割合で開催し、コロナ禍のオンライン方式での実施で全国からの参加者が急増した。

POINT 大学の枠組みにとらわれず、全国から教育関係者が集う自主研究会として、長年にわたり活動を展開。直近でも「デジタル・シティズンシップ最前線」という先進的なテーマで実施。

D-project
草の根教育研究団体のパイオニア

D-projectは、小・中・高校の先生や大学の研究者が主体となり2002年4月に発足した草の根教育研究コミュニティ。「メディア想像力」をキーワードに、授業づくりを考え、問題提起をしていくため、実践研究やワークショップ、公開研究会、メーリングリスト(ML)での情報共有を行う。現在、600人以上がMLに登録し、全国12支部が立ち上がっている。

POINT 20年以上前から活動を続けてきた草の根教育研究団体のパイオニア。国によるGIGAスクール構想が語られるはるか前から、ICTと子どもの学びのあり方を考えてきた重要な団体だ。

審査委員

遠藤洋路 
熊本市教育委員会 教育長
1997年文部省(現・文部科学省)入省。生涯学習、学術交流政策、知的財産政策などを担当。2010年、政策シンクタンク「青山社中」を創業し、共同代表。17年度より熊本市教育委員会教育長に就任し、教育改革を行う。著書に『みんなの「今」を幸せにする学校』。
 
平井聡一郎 
未来教育デザイン代表社員
茨城県公立小中学校、教育委員会で33年間勤務。茨城大学非常勤講師、経済産業省、文部科学省、総務省、デジタル庁などで各種委員を務める。未来教育デザインを創設し、複数の自治体、私学、教育関係企業のICTアドバイザーも務めている。共著書『学校DXハンドブック』など。

末冨 芳 
日本大学文理学部教授
京都大学教育学部卒業。同大学院教育学博士課程単位取得退学。博士(学術・神戸大学大学院)。内閣府子供の貧困対策に関する有識会議構成員、文部科学省中央教育審議会委員等を歴任。専門は教育行政学、教育財政学。2016年より現職。著書『教育費の政治経済学』など。
杉浦太一 
Inspire High CEO/Founder
大学在学時にCINRAを創業し、2006年株式会社化、代表取締役就任。「CINRA.NET」などのメディア事業運営を行う。20年に、「世界とつながる探求的な学びを手軽に教室で」をコンセプトにしたEdTech教材を提供するInspire Highを立ち上げ分社化し、現在に至る。

『Forbes JAPAN』2023年6月号の特集「NEXT100 100通りの『世界を救う希望』」では、「新しく、多彩な、アントレプレナー・リーダーたち」にフォーカスしている。さまざまな領域で生まれている、これからの新・起業家、新リーダーたち100人を一挙掲載している。地球規模の課題や地域課題に対して、「自分たちのあり方」で挑む、彼ら、彼女らを「NEXT100」と定義。その新しい起業家精神とスタイル、アプローチで社会的・経済的インパクトを起こす人々の希望と可能性を紹介する。本記事は、同特集内で掲載している記事だ。

文=Forbes JAPAN フォーブス ジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年6月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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