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2023.05.07 12:00

中国の小規模企業を支える投資プラットフォームMicro Connectの野望

Getty Images

マイクロコネクトは昨年3月、シリーズBラウンドで7000万ドルを調達し、累計調達額は1億2000万ドル(約160億円)に達した。このラウンドには、中国農業銀行の投資部門であるABCインターナショナル、Chuang's Capital、香港一の富豪でビリオネアの李嘉誠が設立したHorizons Venturesのほか、既存株主であるセコイア・チャイナが参加した。また、不動産大手New World DevelopmentのCEOで、香港のビリオネアであるヘンリー・チェンの息子、エイドリアン・チェンも参加した。

雇用の80%を支える小規模企業

中国政府の統計によると、2021年の中小・零細企業数は4030万社で、雇用の80%を支えていた。しかし、パンデミックでこれらの企業は大打撃を受けた。
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中国が徐々に国境を開放する中、中小・零細企業は経済回復の原動力になると期待されている。李克強首相は、2021年末の政府報告の中で、一定の要件を満たす小規模企業の法人税を2024年まで半減すると述べた。また、習近平国家主席も、中小・零細企業の発展を支援すると誓った。

リーはマイクロコネクトを創業する前、香港証券取引所の最高経営責任者(CEO)を務め、2014年に開始した上海・香港ストックコネクトや2016年に開始した深セン・香港ストックコネクトなどの、クロスボーダー取引スキームの立ち上げを指揮した。2020年に香港証券取引所CEOを退任したリーは、クロスボーダー資産運用会社「Oriental Patron Financial Group」の共同創業者兼CEOであるゲイリー・チャン(Gary Zhang)と出会い、マイクロコネクトを共同創業した。

ヘアサロンチェーンや個人経営のレストランといった中国の零細企業に対する外国人投資家の投資を開放することで、上場企業を投資対象とした従来の「ウォール街モデル」からパラダイムシフトを起こせるとリーは考えている。
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「この取引所のコンセプトやビジネスモデルは革命的だが、市場にとって革命的なものになるかどうかはまだ不明だ。急速に普及が進み、規模が爆発的に大きくなれば、本当に革命を起こしたと言えるだろう」とリーは述べた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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