朝日と夕日の両カテゴリーで世界1位を獲得したのは、米アリゾナ州のグランド・キャニオンだ。壮大で感動的な渓谷や、自然のままの湖など、グランド・キャニオンが世界で最もすばらしい朝日と夕日を楽しめる地に選ばれたのは当然だろう。
以下では、ランキングに選ばれた各スポットを紹介し、さらに写真家リチャード・ウィルソンが伝授する、うっとりするような朝日と夕日の絶景をうまく撮影するコツについても紹介する。
朝日と夕日の両カテゴリーは、1位から3位まで同じスポットが独占している。グランド・キャニオンに次いで、朝日と夕日の両カテゴリー共通で2位になったのは、インド北部アーグラにあるタージ・マハルだ。かの地で朝日と夕日を眺めたことのある人はみな一様に「夢のようなひと時だった」と表現する。
朝日と夕日の絶景ランキング3位は、アンコール・ワットだ。カンボジアで最も有名な観光地であり、世界最大の宗教建造物でもある。
アンコール・ワットで朝日を楽しみたいなら、早めに到着し、絶景が見られる「聖池」のすぐそばの場所を確保しよう。水面に反射する紫、オレンジ、黄色の光が楽しめる。世界最大の宗教建造物の上に朝日が昇っていく景色を堪能したあとは、近辺の寺院にも足を運ぼう。堀の向こう側には、砂岩でつくられた小さな寺院タ・プローム・ケルがある。
朝日の絶景スポット第4位は、米ハワイのハレアカラ国立公園だ。マウイ島最高峰のハレアカラ山の山頂で日の出が見たい観光客が殺到して2017年に入場規制が敷かれたため、事前予約が必要だ。山頂まで自動車で行けるが、標高は3055メートルなので暖かい服装で行こう。
朝日の絶景スポット第5位は、インドネシア・ジャワ島にある世界最大の仏教建造物ボロブドゥール寺院だ。階段のてっぺんまで登り、寺院を囲む水田とジャングルの上に昇る朝日を楽しもう。
世界最高の夕日が楽しめるスポットに移ろう。朝日と同じく、1位から3位はグランド・キャニオン、タージ・マハル、アンコール・ワットが独占。4位と5位には、ヨーロッパの名所2カ所がランクインした。
第4位は、仏パリのエッフェル塔だ。日没の時間を見計らって、エレベーターでてっぺんまで行き、夕焼けとパリの街並みを楽しもう。
第5位にランクインしたのは、英ロンドンを流れるテムズ川沿いの巨大な観覧車ロンドン・アイだ。乗客が座るカプセルがガラス張りなので、昼夜を問わず、首都ロンドンの街並みを楽しめる絶好のスポットだ。ロンドンを象徴する時計塔ビッグ・ベンやセント・ポール大聖堂のほか、英国で最も高い87階建ての超高層ビル「ザ・シャード」も見える。