2023.04.12 11:15

日本で「最も居心地の良い場所」ランキング 1位は名湯を抱える九州のあの町

プレスリリースより

プレスリリースより

コロナ禍が落ち着き、インバウンド需要が復活。2022年10月からスタートした観光需要喚起策である「全国旅行支援」の延長も影響して、国内の観光地には活気が戻ってきている。

そんな中、間もなく訪れるゴールデンウィークを前に、宿泊予約サイト Booking.com は世界の旅行者から集めた2億4000万件を超えるクチコミをもとに、日本で「最も居心地の良い場所」のベスト10ランキングを発表した。

同社では、年間を通じて優れたサービスとホスピタリティを提供することに尽力したパートナー(宿泊施設、レンタカー貸出所、空港発着タクシードライバー)の功績を讃えるため、「Traveller Review Awards 」を授与している。2023年、日本では1万3485の宿泊施設が受賞。今回のランキングは、同アワードを受賞した施設の割合が最も高かった10地域で構成されている。

1位 南小国町(熊本県)


熊本県は阿蘇外輪山の麓に位置する自然豊かな旅先。2022年にはランキング圏外だったが、2023年には3年連続首位だった鹿児島県の屋久島を抜き、1位に。春は新緑、秋には紅葉やススキが楽しめる瀬の本高原でのハイキングや、春と秋の数日間しか一般開放されず、「秘密の渓谷」と呼ばれるマゼノ渓谷では、手付かずの自然がおりなす絶景を堪能できる。

また、南小国町は数多くの温泉地を有し、名湯・黒川温泉では、季節ごとに美しく表情を変える景観と、豊富な泉質で贅沢なリラックスタイムを味わえる。「湯あかり」ライトアップでは、球体状の「鞠灯篭」と筒状で高さ2mほどの「筒灯篭」を自然の景観に溶け込むように配置。幻想的な光景を楽しめる。

2位 屋久島(鹿児島県)


九州最高峰の宮之浦岳を始め、1000mを超える山岳が40以上も連なることから、「洋上のアルプス」とも呼ばれる屋久島。一周約130キロの島の大半を森林が占め、特異な生態系と優れた自然景観、透き通るような美しい海が魅力だ。

島の約20%が世界自然遺産に登録され、屋久杉を代表する老大木の縄文杉やハート型の切り株のウィルソン株、ジブリ作品「もののけ姫」の舞台になったと言われる白谷雲水峡など、パワースポットも豊富。大自然が持つ力を、全身で感じられる。

3位 野沢温泉村(長野県)


 日本で唯一、村の名前に「温泉」がついているという野沢温泉村は、古くから湯治場として栄えてきた。端から端まで歩いて20分たらずの温泉街の中には、13の外湯と呼ばれる共同浴場が点在し、多彩な泉質・効能の温泉巡りを堪能できる。

さらに温泉街には土産物屋が軒を連ね、野沢菜の漬物や温泉卵、温泉まんじゅうなどといった地元特産品の食べ歩きができるのも魅力。野沢温泉の台所として知られる「麻釜」(おがま)では、地域住民が特産の野沢菜や卵をゆでる光景が見られる。冬には、国内トップクラスの規模を誇る野沢温泉スキー場でウィンタースポーツも満喫できる。

4位 鎌倉市(神奈川県)


東京から1時間ほどでアクセスできる利便性がありながら、南側は海に面し、その他三方を山に囲まれ、豊かな自然と多くの神社仏閣などの歴史的遺産に恵まれた観光都市。

鶴岡八幡宮や高徳院の鎌倉大仏などを始めとした神社仏閣巡りやおしゃれなカフェ巡り、小町通りでの食べ歩き。そして江ノ島まで足を伸ばして仲見世通りを散策したり、由比ガ浜でサーフィンに挑戦したりと、歴史とハイカラな文化が融合した街では一日中、旅を満喫できること間違いなしだ。

5位 富士吉田市(山梨県)


日本一、富士山に最も近いまちと謳われる山梨県の富士吉田市では、市内の至るところから大迫力の富士山を臨むことができる。中でも、五重塔「忠霊塔」越しに富士山が見える新倉山浅間公園や、市内中心部にあり、富士山信仰の名残を感じさせる富士吉田のシンボル金鳥居は、人気の絶景スポットだ。

他にも、日本一硬いと言われる吉田のうどんや、平安時代から機織りのまちとして知られる富士吉田のファブリック(布)を使った雑貨や小物は、観光客から人気。また、富士登山ではアクティブな体験を、絶叫マシンが売りのアミューズメントパーク、富士急ハイランドではスリリングな体験も味わえる。

他にも、上位は6位北谷町(沖縄県)、7位由布市(大分県)、8位白馬村(長野県)、9位今帰仁村(沖縄県)、10位小谷村(長野県)という順に。由布市、今帰仁村、小谷村は2022年の圏外からランクイン。Booking.comでは、「改めて日本では自然溢れる旅先や、温泉のある旅先が旅行者にとって『最も居心地の良い場所』であることが分かる」と説明した。

プレスリリース

文 = 大柏真佑実

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