北米

2023.04.13 09:15

エリザベス・ホームズが今月末に「収監」へ、禁錮11年

セラノス創業者 エリザベス・ホームズ(Getty Images)

連邦判事は、詐欺罪で禁錮11年以上の有罪判決を受けた後に控訴した、セラノス創業者のエリザベス・ホームズの保釈を求める嘆願を却下した。

ホームズの嘆願は、昨年11月に彼女に禁錮11年3カ月の有罪判決を下したエドワード・ダビラ連邦地裁判事によって却下された。判事は4月10日の判決で、ホームズの申し立てが、彼女の有罪判決の取り消しや再審につながるものではないと結論づけた。

判事は、ホームズがセラノスの投資家に対して行った「虚偽の説明」には、単にセラノスの技術が「約束どおりに動作するかどうか」以上のものが含まれていたと指摘し、血液検査の「正確性と信頼性」が有罪判決の主な原因だという彼女の主張を退けた。

ホームズは、4月27日から服役するよう命じられた。彼女は、第9巡回区控訴裁判所に有罪判決を見直すよう嘆願書を提出したが、その書類が審理されている間の保釈を求めるかどうかは不明だ。

BBCは12日、ホームズが4月末に収監される見通しだと報じた。彼女の弁護士は、ホームズには二人の幼い子どもが居るため、自由の身であるべきだと主張していた。

現在39歳のホームズは、スタンフォード大学を中退した後にセラノスを創業し、シリコンバレーの若手女性起業家として注目を集めた。同社は、独自の血液検査技術により、たった1滴の血で何百もの検査ができると主張し、ルパート・マードックやヘンリー・キッシンジャーなどの大物から資金を集めていた

セラノスは大手薬局チェーン「ウォルグリーン」の店舗に検査所を構えるまでに成長したが、2015年にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によって詐欺を暴露された。ホームズと彼女の交際相手のサニー・バルワニは2018年に起訴され、別々に裁判を受けていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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