Amazonプライムを「サステナブル」にする大胆な新サービス案

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Amazon(アマゾン)のユーザーが、どうしても玄関まで届けてもらわなくてはならない荷物の数は、1年間で何個だろうか。

これは、アマゾンが自問すべき疑問だ。答えは10個? あるいは20個、100個、それとも500個だろうか。

何個を越えたら、「多すぎる」と言えるのだろうか。ユーザーには、自分がアマゾン中毒だという事実を直視して認めようという気持ちがあるだろうか。

商品が届きすぎないよう、アマゾンに余分に料金を支払ってもいいと考える人はいるだろうか。

この最後の問いは、突拍子もないものに聞こえるかもしれない。でも、ちょっと考えてみてほしい。

誰もが、環境保護のためにそれぞれが責任を果たすべきだと主張している。しかし、それは口先だけで、実際に行動で示している人はほとんどいない。せいぜい、リサイクルできるゴミと、できないゴミを、深く考えずに分別して、色の違うゴミ箱に捨てるくらいだ。

そこにこそ、チャンスがある。アマゾンなら、Amazonプライムを通じて、変化を起こすことができる。

アマゾンは、米国の消費者1人あたりが1年間に受け取る荷物の数を、正確に把握しているはずだ。

仮に、アマゾンが次のようなシステムを導入したとする。プライム会員が年会費に加えて10~20ドルほどで利用できる追加サービスとして、宅配の集計表を作成する。表には、その年度が始まってから受け取った荷物の数と、年度末までに受け取る荷物の予想数が記載される。

そしてここからが重要なのだが、アマゾンは追加料金を払った会員と約束を交わし、年間に配送する荷物の数が前年度の数を上回る場合には、会員はその旨について文書で同意することを義務付ける。つまり会員は、環境への影響を無視して前年度の荷物数を超過することを、書面で認めなくてはならない。

クレイジーなアイデアに思えるだろう。アマゾンがこうしたシステムを導入したら、あなたはそれを利用するだろうか。自分の責任を果たし、進捗を確認するため、アマゾンにお金を払っても良いと思うだろうか。喜んでそうする人が一定数いることは間違いない。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ・編集=遠藤宗生

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