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2023.03.30

「100人の壁」真っただ中 マネージャーの抜擢をどう進めるべきか

リチカ 代表取締役社長 兼 Co-CEO松尾幸治氏

「Switch to The RICH. クリエイティブで、世界を豊かに。」をミッションに掲げ、動画マーケティングをサポートする「リチカ クラウドスタジオ」を提供するリチカ。2021年にはDIMENSIONを含め約8億円の資金調達も実施し、躍進を続けている。同社代表取締役社長 兼 Co-CEO松尾幸治氏に、起業家の素養、組織づくりなどについてDIMENSIONビジネスプロデューサーの下平将人が聞いた。(全3話中3話)

第一話:1000人の経営者インタビューでわかった、起業家に必要な素養
第二話:資金調達は仲間集め VC選定に「カルチャーフィット」が重要な理由


5つのVALUESに沿って採用・評価する

──正社員が100人を超えたとのことですが、採用に関して意識されている点をお聞かせください。

採用に関しては「カルチャーフィット」していない人は絶対に採用しないと決めています。スキルがどれだけあってもカルチャーがフィットしていないと、お互い中長期で見た時に不幸になってしまうからです。

どのようにしてカルチャーフィットを測定するかというと、バリュー体験度が高いメンバーや経営陣が喋って”しっくり来るか”、という属人的な部分も多分にあります。

──カルチャーについて、なにか言語化されていますか?

弊社には5つVALUESがあり、それぞれの項目に5段階評価で平均スコアが何点かというのを入社タイミングや評価タイミングで計測しています。

そしてこの点数でグレードが決まるぐらい、「鉄の掟」にしています。

VALUESを見るための質問はいくつか用意していて、これを聞いたらこれがわかる、というのはある程度オペレーションを組んで実施しています。

──なぜそこまでカルチャーを重視されるのでしょうか?

私が前職で1000人の経営哲学を聞いたとお話しましたが、それはもう10年程前のことなので、それこそ今も残ってる会社と残ってない会社があるんです。そして直感的に良いカルチャーを持ってるなと思った会社は、やっぱり伸びてるんですよね。

なので残っている会社、伸びている会社が大事にしていたもののエッセンスにまとめて、会社を立ち上げて2年目のときに自分なりに言語化しました。それが今のVALUESの基盤にもなっています。

組織が成長するのに合わせて徐々に言葉はブラッシュアップしていますが、カルチャーを大切にする姿勢は一貫しています。
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文=下平将人 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc.

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