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2023.03.30 16:30

「100人の壁」真っただ中 マネージャーの抜擢をどう進めるべきか

リチカ 代表取締役社長 兼 Co-CEO松尾幸治氏

100人の壁の乗り越え方

──なにか貴社ならではの取り組みがあればお聞かせください。
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他社さんもやられていますが、Notionに各メンバーの「自分史ページ」を作っています。

例えば自分はこういう考えだよとか、苦手なコミュニケーションはこれだとか、幼少期からの変遷も含め一覧で見れるようにしていて、Slackのプロフィールにも絶対それが貼ってあります。

これをベースにオンボーディング時点でのコミュニケーションも実施しています。
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──いわゆる「100人の壁」を感じたことはありますか。

凄くあります。

一部の幹部メンバーで組織全体を見ることができていたタイミングから、いよいよ組織化しないと回らない。いわゆるミドルマネジメント層の必要性を痛感しています。適切に組織図を作り、適切に役割やKPIを考えないと、本当に組織が動かなくなってくるのです。

当社も本格的に組織化し始めたのがこの半年で、課題を感じつつも今まさに取り組んでいる最中です。

──マネージャーの育成・抜擢はどの会社も悩む難しい問題です。

この問題解決に関しては、色々な流派があると思っていて、結局はどの流派に乗るか、そしてやり切れるか、が大事だと思っています。特にスタートアップは色々な人が集まって共通言語が生まれにくいので、流派を経営者が決めるのは大事だと思っています。

具体的には、私たちは、ベンチャーマネージャー育成トレーニング事業を手掛ける長村禎庸さんが提唱するEVeM(イーブン)というフレームワークを参考にしています。色々な本を読んだりするなかで、長村さんから聞いたお話がすごく理に適っている考え方で、実際に自分でやってみても良かったからです。

いまは研修・実践・レポーティングもEVeMのフレームワークに沿って、マネジメント候補たちの教育を実施しています。

組織づくりはどの流派、手法が良い悪いではなく、むしろトップが決断し、全員でやりきることこそが重要だと思っています。

──起業家から事業家、いずれは上場社長へと成長されていく中で、ご自身の学ぶ習慣、個人としての進化についてお伺いしたいです。

改めて今意識しているのは「コンフォートゾーンから離れる」こと。嫌なことや耳が痛いことを浴び続けるような場所に好んで行き続けることです。

ここ1年間ぐらい、コロナのせいもあってそれが足踏みしてしまったのですが、そうすると自分の成長もわかりやすく伸びなくなってしまったなと感じています。

思い切って飛び込んで、会ってみて、そこから繋がっていく。起業家として、見知らぬ世界への好奇心は持ち続けたいと思います。
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文=下平将人 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc.

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