動画やグラフィックを使い好きな英語でプレゼン
平木さくらさんは、これらの運営の過程で、ライブ中継や動画編集のノウハウを習得したという。平木さんは、英語に強く興味があり、英語でのプレゼンテーションをKeynoteを活用して数多く行ったという。学園祭や学校説明会のオープニング動画をAdobeのPremiere ProやAfter Effectsを活用して行ったのも平木さんだ。英語のプレゼンテーションでは、スクリプトを読むと棒読みになってしまいがちになってしまうので、すべて暗記し、スクリプトを消してスピーチするように心がけたという。
きれいな発音で英語のプレゼンテーションをしてくれた平木さくらさん
さらに、それらのタイトル画像やプレゼンテーションを作り込んでいくうちに、グラフィックデザインに興味が出て、PhotoshopやIllustratorも使うようになったという。プレゼンテーションではスライドのデザインや、動きを抑制し、文字を減らして視覚的に情報を伝達することに気を配るようになった。インスピレーションを集めてカタチにし、色やデザインに統一性を持たせて、メッセージをしっかりと伝えることが好きだと感じ、将来の仕事に活かしたいと感じたという。
GarageBandで音楽制作を独学
関屋さくらさんが熱中したのは音楽制作だった。GarageBandの画面キャプチャーの上に文字を配したデザインもすてきな関屋さんのプレゼン
ピアノを習ったことはない、ギターも弾けないという状態だったが、関屋さんはGarageBandでの音楽制作におもしろさを感じた。また、実家にあった誰も弾いていないアコースティックギターを活用したいという思いもあったという。
独学で音楽制作を学び、オンライン文化祭での配信のオープニングや学年企画のサウンドロゴ、体育祭ダンスパフォーマンスの音源編集などを行い、いつしか学校で音楽制作といえば関屋さんと言われるようになった。
学校全体で動画コンテンツ、ライブ中継などを行う機会が多かったため、関屋さんの出番は多かった。また、関屋さんはポスターやバナーなどのグラフィック制作も担当した。グラフィックにフォントを組み合わせたデザインが得意だという。
体育祭で空撮したかったから、ドローンの資格を取得
井戸根美花さんはさらにマニアックだ。体育祭などで撮影する動画のために、ドローン操縦の資格を取得した井戸根美花さん(写真右)