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2023.03.15

英語流暢な帰国子女 Duolingo日本責任者は「逆ハンディ」をどう生かしたか

母国語以外の言語を習得する過程において、困難なことはたくさんある。

たとえばモチベーションの維持。学習しはじめた当初はやる気に満ち溢れているが、時が経つにつれ、だんだんやる気が失われていくことは珍しくない。また、毎日継続して学習を行うということも、非常にハードルが高い。

しかし、語学学習アプリDuolingoは、こうした課題を解決し、毎日の継続した学習を成功させるための仕組みを開発している。

現在Duolingoでは、全世界のDAU(1日あたりの利用者数)のうち、300万人が365日以上、1000万人以上が7日間以上の継続学習を行っているという。

Duolingo社日本カントリーマネージャーの水谷翔氏に、「やる気がまだ顕在化していない学習者」への訴求方法や、水谷氏自身の帰国子女ならではの工夫を聞いた。

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プッシュ通知許諾率アップは「事前の科学的説明」で

──ユーザーに毎日の継続した学習を行ってもらうための「Duolingoプッシュ通知」が特徴的です。どこまでも追いかけてくる、いつでも「かまってかまって」と注意を喚起してくるので、Twitterではあるユーザーが「メンヘラ彼女みたい」とつぶやいていますよね(笑)。日本において意識していることや工夫したことはありますか?

毎日継続して学習を行ってもらうためには、プッシュ通知を開封してDuolingoを利用してもらうというといったことが重要です。

それだけではなく、プッシュ通知の承諾率をあげるということも大事になってきます。

Duolingoのアプリをダウンロードすると、「プッシュ通知を受け取りますか?」といった内容の承諾画面が出てきます。その画面で、利用者に通知を承諾してもらうということが、まず最初の関門となります。

Duolingo 日本カントリーマネージャーの水谷翔氏

Duolingo 日本カントリーマネージャー水谷翔氏


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取材・構成=石井節子 文=伏見比那子

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