400億ドル
Spotifyがこれまでに楽曲権利者に支払った金額は、400億ドル(約5兆2000億円)の大台に達しつつある。これは驚くべき金額だ。同社が毎年支払っているストリーミング楽曲使用料は着実に増加しており、それが記録破りの売り上げと、アーティストや作曲者の代理を務める各権利者の成長につながっている。こうした成長傾向から利益を得ている権利者としては、レコードレーベル、独立系のディストリビューター(配信代行)、パブリッシャー、演奏権管理団体、著作権管理団体などがある。
70%
Spotifyは、アーティストや作曲者の代理を務める権利者(独立系のディストリビューター、パブリッシャー、演奏権管理団体、レコードレーベル、著作権管理団体など)に対して、楽曲から得られる収入の70%近くを楽曲使用料として支払っている。そうした組織は合意された条件にもとづいて、アーティストや作曲者に報酬を支払っている。Spotifyの巨額の売り上げは、有料会員が払う利用料金と、無料会員に商品を売りこむ広告主が払う広告料の両方から来ている。
1060組
Spotifyが公開した最新の数字によれば、同社から年間100万ドル(約1億3000万円)以上を得ているアーティストの数は大幅に増えているようだ。その数は2022年には1060組に上り、わずか460組だった2017年(同社が比較として挙げた年)から大きく増加している。。20%
Spotifyはここ数年で、世界のレコーディング音楽売上高におけるシェアを拡大した。国際レコード産業連盟(IFPI)のデータによると、2017年には15%に満たなかったが、2022年には20%を超えている。20万組
Spotifyの収入の大部分は、20万組前後(全体数と比べるとごく一部だ)のアーティストによって生み出されている。こうしたアーティストには、プロのミュージシャンもいれば、音楽で生計を立てようと野心を燃やす人たちもいる。この20万組による楽曲がSpotify上の全楽曲に占める割合は15%にとどまるが、楽曲使用料で見ると全体の95%を生み出している。Spotifyによれば、ニュースメディアでは「少なくとも1曲をSpotifyにアップロードしているアーティスト」の数として900万組という数字が紹介されることが多いが、同社が重点を置いているのはこの20万組だという。
(forbes.com 原文)