NBAの1年は飽きることなし!ファン熱狂、年間スケジュールを解説

2022-2023年シーズンのトレードデッドラインは2月10日(現地2月9日)でしたが、今回はNBAに登録される選手450人中、約70人が移籍をしました。その代表例がケビン・デュラントです。ブルックリンネッツからフェニックスサンズへ移籍し、特大ニュースになりました。僕もこのニュースをTwitterで知った時はびっくりしすぎて思わず声を上げてしまうほどでした。

興味がある方は、僕たち素人NBAのYouTubeをぜひご覧ください。(解説動画はこちら

フェニックスサンズへ移籍したケビン・デュラント(Getty Images)

フェニックスサンズへ移籍したケビン・デュラント(Getty Images)

2. NBAオールスターウィークエンド

2月18日〜2月20日(現地17日〜19日)に開催されるのがNBAオールスターウィークエンドです。前回しゃっくが書いたように、選抜された若手選手中心のライジングスターズ、スリーポイントコンテスト、ダンクコンテスト、NBAのスーパースターが集まったオールスターが開催されます。

トレードデッドラインを終え、オールスターが終わればいよいよシーズン終盤戦へ。

まさに今がこの時期ですが、各チームがプレーオフ進出に向け最後の追い込みをかけています。そして82試合を戦った後勝敗に応じてイースト、ウエストの各カンファレンスで順位を決めます。その後、各カンファレンスの勝率上位6チームと各カンファレンスで「プレーイン・トーナメント」を勝ち抜いた2チームの合計8チームがプレーオフへ進出できます。

プレーオフとプレーイン・トーナメントとは

NBAのプレーオフは4月中旬にスタートします。

そこから優勝チームを決めるNBAファイナルが終わるのは最長で6月中旬まであるため、この約2カ月は特に激アツな毎日です。

プレーオフは先述した通り、勝率上位6チームは無条件で進出できますが、勝率上位7〜10位の4チームはプレーイン・トーナメントを勝ち抜く必要があります。

プレーイン・トーナメントとは1戦のみ戦い、勝敗が決まるフォーマットで毎年大盛り上がりです。

実はプレーイン・トーナメントという制度は2020−21シーズンから導入された新しい制度です。プレーインが導入された背景は、「レギュラーシーズンの最後まで各チームが真剣に試合を行い、ファンを熱狂させる」という側面が大きいです。

2022年にミネソタ・ティンバーウルブズからレイカーズへ、現在はシカゴ・ブルズに在籍するパトリック・ベバリー(Getty Images) 

2022年にミネソタ・ティンバーウルブズからレイカーズへ、現在はシカゴ・ブルズに在籍するパトリック・ベバリー(Getty Images) 


従来のルールだと、レギュラーシーズンの終盤戦になると各カンファレンスの10位以下のチームは主力選手を休ませたりしていました。これは、あえて順位を下げてドラフト指名権が高くなるように考えたり、主力選手に怪我をさせないためなど要因はありますが、ファンが最後まで楽しめないという問題が起きていました。

しかし、10位までプレーオフの出場可能性があるとなれば、下記のチームも最後まで諦める事なくプレイし、ファンを楽しませることもできるとNBA側が考えたのです。
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文=まっつん(松村英彦)

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