米国ショッピングセンターの復興
実店舗は、Eコマースと比較して、即購入ができるという大きな利点がありますが、今後の生き残りのためには、店舗とショッピングセンターのデベロッパーは共に協力することが必要です。小売デベロッパーは、消費者の期待に耳を傾け、その期待に応えるためにショッピングセンターやモールの設計または再構築に取り組み、小売、体験、新しいテクノロジー、そしてカーブサイドピックアップ、BOPIS(オンラインで購入し、店舗で受け取る)、ライドシェア指定のドロップオフポイントなど、消費者が望むサービスを導入しています。
これらのサービスにより、エンゲージメントを高め、ブランド力を高めたいデジタルネイティブなブランドの関心も引きつけています。
今年初め、Coresight Researchでは、このようなモールやショッピングセンターを4カ所視察しました。図2はこれら4つ-American Dream、Hudson Yards、The Shops at Columbus Circle、Tysons Corner Center-の概要と主な指標を一覧にしたものです。
図2.モールおよびショッピングセンターの比較
出典:企業レポート/Coresight Research
American Dream
American Dreamは2012年に開業を発表した際、“アトラクション55%、リテール45%”という目標を掲げ、現在は、ほぼその目標数値の通りで運営されています。American Eagle、Dolce & Gabbana、Hermès、Johnny Was、Luccianos、Old Navy、Saint Laurent、Saks Fifth Avenueなどの有名ブランドや新興ブランドが、同モールの唯一無二のショッピングスポットとしてのアイデンティティ確立に貢献しています。