ビジネス

2022.11.17

スモール・ジャイアンツ 前日祭を開催。中小企業の新規事業や採用問題、どうしてる?

セッション2の様子(アワード前日祭動画より)

Forbes JAPANは11月17日、「スモール・ジャイアンツ アワード2022-2023」の前日祭をオンラインイベントで開催した。同イベントは小規模ながら独自技術やアイデアによって世界で活躍をする企業を発掘・表彰するスモール・ジャイアンツアワードの本番を前に実施。アワードの歴代受賞者や有識者などが集結し、経営者が気になるテーマや中小企業の新しい可能性と未来について語り合った。

社員が「自分ごと」として取り組む新規事業


イベントはセッション別で開催。セッション1では、「人材、資金、ノウハウなし! 新商品開発・新規事業を成功に導く秘訣とは?」をテーマに、マクアケの代表取締役社長である中山亮太郎と、2021年大会受賞者で錦城護謨(ゴム)の代表取締役社長を務める太田泰造、2018年大会受賞者で大都の代表取締役である山田岳人が参加。Forbes JAPANのWeb編集長である谷本有香の司会進行で、中小企業が新商品・新規事業を成功させるためのヒントについて議論した。


セッション1に参加したマクアケ 中山亮太郎(左)と大都 山田岳人(右)

マクアケは、社名と同名のクラウドファンディングサイトを運営。サイトは中小企業をはじめとする製品のテストマーケティングの場として利用され、これまでに約2万6000件の新商品が売り出されてきた。

多くの中小企業を見てきた中山は、新商品・新規事業が行われるケースについて「3つのパターンがある」と言及。「まず、跡継ぎが創業者の目の黒いうちにはじめるパターン。次に代表が背中を見せるパターン。最後が社員にチャンスを与えるパターン。どれも成功例はある」と語った。

一方、「社員にすぐにチャンスが巡ってくるわけではないが、いつか必ず来るもの。そのタイミングで、トップにやりたいことを言え、トップもそれが汲み取れる体制を仕組み化しておけば、新規アイデアの数も多くなるはず」とも語った。
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文=小谷紘友

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