iPad(第10世代)は、企画職、営業職に特にオススメだ。というのも、iPadはアイデア出しと「その場での対応」に優れた端末だからだ。
プレゼンテーション用のデータを持ち運び、移動中に修正・追加を行い、現地ではキーボードを外して得意先や顧客に見せることもできる。また、新企画や提案を考えるときには、Apple Pencilを使ってブレインストーミングをしたり、社内でサッと共有するためのホワイトボードとしても使える。SlackやMicrosoft Teamsも使えて、Word、Excell、Power Pointも使える(Excelはマクロだけ使用不可)。
これまで「仕事で使うならiPad Pro」と述べてきたが、ほとんどの人が今回登場したiPad(第10世代)で満足できるだろう。また、学習用端末にも最適だろう。
Lightningコネクタを搭載した旧モデル、iPad(第9世代)も引き続き併売されている。店舗でのメニュー表示利用や、レジでのキャッシャーと連動させるシーン、顧客へのアンケート、サインの回収のため大量導入したいという法人には、低価格で管理しやすいiPad(第9世代)の購入をおすすめしたい。
簡易的な動画編集ならiPad Airで十分
最近では社内のSNS担当で、簡易的な動画の制作や写真の編集などをしている人も多いだろう。そんな人にオススメの端末は、iPad Air(第5世代)だ。こちらは、新機種ではなくすでに販売されているモデルで見た目はiPad(第10世代)に非常によく似ている。違いはApple Pencil(第2世代)に対応しており、本体側面にマグネットで取りつけることができる点とチップ性能だ。
iPad(第10世代)がA14 Bionicなのに対して、iPad Air(第5世代)にはMacBookに搭載され話題を呼んだM1チップが搭載されている。
M1チップ搭載のiPad Air
iPad(第10世代)でも、動画制作や画像編集は可能だが、M1チップ搭載のiPad Airの方が、作成の際のスムーズさ、書き出しのスピード感という点でパワーが上だ。Wi-Fi +Cellularモデル 256GBの価格を比較すると、iPad(第10世代)が税込11万6800円、iPad Air(第5世代)が税込14万800円となっている。価格差は2万4000円。
iPadで動画を撮ってその場で編集したり、画像に何か書き込む、加工をするというシーンを想定すると、Apple Pencil(第2世代)とセットでの持ち運べるiPad Airがベストと考えられる。