「熱感知技術」で自動ブレーキシステムが飛躍的に向上、夜間の機能低下を改善

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Teledyne FLIRのポッシュは、自動車メーカーのAEB搭載の動きに勇気を得ているが「低速AEB搭載の自主的努力はすでに命を救っており、今は、米国の歩行者事故死ゼロを目指すべく、歩行者用AEBの性能差をなくすためのテスト、責任、規制を次のステップに進めるときです」と話した。

同社は次のステップには以下の項目が入るべきだと考えている。

AEBシステムの最低性能の義務化。自動車メーカーは、夜間を含む24時間あらゆる条件での安全性をほのめかすべきではない

教育。IIHS、NHTSA(国家道路交通安全局)、Consumer Report誌は、自動車メーカーが夜間性能改善に取り組むことを推進する最低レベル性能の確立に努力すべきだ

議会はIIHS、NHTSA、NCAP (新車評価プログラム)に対して歩行者の死亡事故増加対策の圧力をかけるべきだ

IIHSのデビッド・エイラーは、同協会はNHTSAと同じく「テクノロジーにはとらわれない」と語り、最近通過した連邦インフラストラクチャ法案が、夜間問題にも言及していることを指摘した。しかし「連邦政府にはもっと深く関わって欲しい」と付け加えた。

エイラーはAEB搭載、非搭載に関わらず、運転者が歩行者や他のクルマを見つけやすくする、より効果的なヘッドライトの開発をIIHSが推進していることも強調した。

しかし、必要とされるAEBシステムの改善についてエイラーは、iPhoneの進化と比較して次のように言った。「毎年新しいiPhoneが発売されます。たいていはカメラが増え、ハードウェアが増え、カメラは暗いところに強くなります。各メーカーはその方向に進んでいると私は思っています。自動車業界はまだそこに至っていないだけです」

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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