Truth Socialの場合、夢中にすらなかったのだ。つぶやきの代わりに「真実」を投稿するわけだが、これは「クリネックスのティッシュ」を「ソフトティッシュ」と呼ぶようなものだ。このアプリは、決して新しいことをするわけではなかった。何度か使ってみて、政治的な動機で投稿されたものをパラパラめくっているうちに、これは「政治活動団体が言論の自由を装ってアプリを作ったようなものだ」という結論に至ったのだ。
イノベーションとは、遠い丘の上の灯火のようなものだ。新製品は、何かユニークでおもしろいものがあるとわかって、その光に向かって進んでいくもの。Truth Socialはその逆だと感じた。まるで谷間にある暗い塚のようなものだろう。さらに、どことなく臭う。人は使い続ける理由がない、メリットを実感できないからこそ、遠ざかっていく。一般的なユーザーにとっては、とにかく政治活動団体に参加したくないだろう。遠くからでも、腐臭や腐った味がし、見た目もひどい。
私の考えでは、このアプリはソーシャルメディア市場において感じられるニーズを満たすことは絶対になかったと思う。Clubhouseは一時的にそうだったかもしれないが、Truth Socialには隠された意図があるように思われた。このアプリは、何か新しいことをしたり、つながりを簡単にしたり、新しいツール群を提供したりするために設計されたわけではない。このアプリは、今日に至るまで、一方の陣営のためのツイッターの模倣品にしか見えないのだ。ドナルド・トランプを助けるために作られたのだ。
そろそろプラグを抜く時期だ。
このアプリは支持を得られず、大衆の注目を集めることもなかった。ビジネスの提案として、本当にチャンスがなかったのだ。Truth Socialの「真実」は、最初の投稿からビジネスモデル全体が疑わしかったということだけだ。
(forbes.com 原文)